紅葉、黄葉共に見頃の見極めが難しかった今年の秋。でも、振り返ってみると随分写真が残っている
鳥取市内、八頭郡、そして姫路市……改めてフォトを開いてみると紅葉、黄葉共になかなかの写真が揃っている
もう半月で今年も終わるが、今回は暖かかった晩秋、初冬の紅葉と黄葉のリポート
鳥取市の紅葉、黄葉
カメラを替えた今秋。紅葉、黄葉の名所をあれこれ調べて張り切っていた。が、ベランダから見える山やランニングで駆け上がる山がいつまで経っても色付かない。
黄葉は近場で何とか見る事は出来たが、紅葉はさっぱり。お目当ての名所の観光協会に問い合わせても、「まだ、はっきりとは……」と心許ない返事。仕方ないので近くの銀杏を撮りまくっていった。
一番当てにしていた紅葉は毎日多くの市民が登る本陣山の上がり口にある大宮池。最初に行った時は色付が全く見られず。2週間後には色付かないままに枯れていた。
全国で似たような現象が話題になっていたが、まさかここまでとは……。気を取り直して麓の公園などで色付くもみじを、アングルを変え、ボケを生かしたりして市内の紅葉の撮影は終わってしまった。
八頭郡の紅葉、黄葉
次に目を向けたのはお馴染みの若桜鉄道沿線。昨年も行った仁王堂の銀杏を目指して隼駅に降り立った。しかし、12月も間近というのに、まだ青さが残り期待していた落葉の黄色い絨毯はお預け。
銀杏そのものは見頃に近かったが、この時季に全く落葉がないとは。写真を撮りながら、今年の秋はやはり異常だと改めて思い、釈然としないまま後にした。
最後の望みを託して訪れたのは終着の若桜駅。山に囲まれたような地形の上に、寺社も多いので期待大。駅構内のイベントを横目に向かったのは、春の桜が美しかった中之島公園。
新聞で読んだ通りに巨大な遊具に上がる階段に中学生の書いた綺麗なペイントの絵。そして、その奧に数は少ないが美しい彩りのもみじ。やっと巡り会えた紅葉に夢中でシャッターを切った。
姫路市の紅葉、黄葉
欲求不満が残る状態で紅葉シーズンを終え掛けた時、テレビで目にしたのが姫路の紅葉とイルミネーション。早速、次週にオフをセッティングして2泊3日で旅立つ。
当初は紅葉の撮影の目的地は姫路城よりも、むしろ隣接する好古園。しかし、圧倒的な白鷺城の魅力に取り憑かれ、日中も夜間もほぼ3日間姫路城詣で。城はもちろん、紅葉、黄葉を撮りまくった。
本来は姫路城周辺だけでなく、山中の神社仏閣や離島での撮影も計画していた。しかし、青空に映える姫路城がなかなか撮れなかった事もあって全てキャンセル。
肝心の好古園を訪れたのは最終日の姫路城入城の後。日本庭園らしく滝や池を借景にした紅葉と、その水鏡は美の極致。惜しむらくは少し盛りを過ぎていた事。再訪を約して姫路を後にした。