桜の見頃が短いのは毎年の事だけど、それでも地区による時差があるから何ヵ所もの花見が楽しめる
しかし、今年は超暖冬から一転して寒の戻り。そして再び暖かさを通り越して夏を思わせる日射し
桜も調子が狂ったのか、地区の時差を超えて一斉に花開いて、謳歌して、散り急いだ感じ
慌ただしかった今年の桜のリポート
市街地の桜
何か不完全燃焼の気分があってスッキリしない。本当に咲き誇る桜を見たのは2ケ所位しかなかった気がする。鳥取市内では、住宅街の川の両側にぎっしり詰まったように密集した100本の桜。
午後から夕方に掛けての静寂の中、設定を変えてアングルを変えてじっくり楽しめた。その帰り道に夕陽が川に真っ直ぐに落とす水光に出合えた時の驚き。桜は自身だけでなく周辺をも美しくする。
私の中で定番の鳥取城跡・久松公園の桜は満開の時期を見誤り、今年は観る機会に恵まれなかった。。その代わり、咲き誇る前ではあったが、ライトアップの堀に映る桜を巧く撮れたのは収穫。
もう一つのマイ桜といえる市街地を流れる袋川の桜土手はランニング中に通り抜けして満開を確認。その日の午後カメラを持ち出して、じっくり観、じっくり撮って至福の一時を味わわせて頂いた。
倉吉市の桜
以前にウォーキングイベントで何度か訪れた倉吉市。新型コロナウイルス以後足を運んでいなかったが、新聞で目にした枝垂れ桜に興味を持って数年振りに訪れた。
倉吉駅からゆっくり歩いて20分。坂道を登った極楽寺の塀から正に枝が垂れるように伸びて出迎えてくれた枝垂れ桜。決して広くはない境内のたった一本の桜にひっきりなしに訪れる人々。
極楽の名に引かれてか年配者が多かったが、一様にあんぐり口を開けて見上げている。その中を境内の内外、全景、真下から設定、位置、アングルを変えて次々にシャッターを切る濃密な時間だった。
予想以上に良かったのは桜の名所打吹公園。池に映える桜と朱塗りの橋が鮮やかで、殆んどの人がスマホで撮っていく。園内も屋台も賑わっていたが、バスの時間の関係で撮れなかった夜桜に未練。
花回廊の桜
とっとり花回廊は4回目の訪問。数年前に今と同じ頃の時季に訪れた後、イルミネーション目的の冬が2回続いた。今回はテレビで紹介されていた桜とチューリップに興味を持っての訪問。
米子駅からのシャトルバスで下りると、出迎えてくれたのは快晴の大山と色とりどりのチューリップ。まずは2階の回廊から撮影しながら施設内を巡っていく。
主役は桜とチューリップなのだろうが、蘭や百合、ポピー……など目移りしそうな花々でいっぱい。途中で回廊から下りて桜の道へ。既に散り初めているが、散った桜と野道のグラデーションが最高。
更に大山とポピーと観覧車の取り合わせや、至る所に咲くチューリップを撮影。歩き疲れた体を優しく包んでくれたハンモックで昼寝。また別の季節に訪れずにはいられなくなりそうな花回廊だった。