以前にも恋人の聖地として当ブログで取り上げた白兎海岸
今回は日本最南端のハマナスの撮影でまた訪れてみた
しかし、そのハマナスは期待外れに終わってしまった
代わりに、青い空と海を満喫した白兎海岸のリポート
最南端のハマナス
地元紙で目にした南限のハマナスの記事。しかも見頃と聞いて俄然興味が湧いて向かったのは快晴の週末。場所は何度か訪れた事のある白兎海岸。
あじさい公園のある末恒駅で下車し、国道9号線に出て左折。すぐに右側に青い空と日本海。普通に歩くと20分だが、途中誰もいない海岸に下りたり、国道から海を撮影しながら約1時間。
ハマナスはすぐに分かったが、見た途端に失望……。100平方メートル位の草地にポツンポツンと濃いピンクの花が置かれたように咲いているだけ。しかも、見頃とは思えない程生気がなく萎れ気味。
殆んど人影もなく、たまに訪れた人も困惑したように溜め息を吐いてスマホで2、3回撮っただけで帰ってしまう。先日のあやめ池公園の藤の花もそうだが、新聞なら正確な報道を願いたいもの。
縁結びの白兎神社
気を取り直して向かったのは縁結びのご利益で知られる白兎神社。昨年の卯年程ではないが訪れる人は途切れない。鳥居から続く階段を上がると、両側の新緑の木々が如何にも神域のムード。
石畳の両側の兎の像には良縁を望む人達の小石が幾つも置かれている。小鳥の鳴き声を聴きながら、樹木に遮られてひんやりとした参道を神殿へ進む。
二礼二拍手一礼の後で由緒のある境内をぐるりと一周。社務所前には良縁を願うご祈祷や、御神籤を受ける若い女性の姿。何故か人気のあったハートの御神籤掛けが円になっていたのは残念……。
青の絶景白兎海岸
昼食を摂って白兎海岸へ。歩道橋の上から眺める真っ青な空と海に白い砂浜。貝殻を集める親子連れや、お参りを終えたカップルの姿に混じって、まだ5月というのに早くも遊泳中の人も……。
しばらく潮風に吹かれ、眺望を楽しんで撮影開始。微妙に違う空と海のブルーと、やはり違う波と砂浜のホワイトの対比を楽しみながら撮影。購入した単焦点レンズも試しながら撮っていく。
そこから独りだけ外れて白兎の丘へと上がる。樹木の間の道を上がっていく度に海のブルーの度合いが変化して見飽きない。丘の上の展望台からは遠近の半島に挟まれたブルーの世界を独り占め。
一つに繋がっている海でも湾内や遠近で微妙に違う色。青、群青、納戸色、浅葱色……それらを正確に撮り切るのは至難の技。レンズを替え設定を変え集中。
撮りまくって後の編集で表現する人は多いが、行き過ぎるレタッチは好まない。一時間ほど試行錯誤して撮影。気が付くとカップルの鳴らす『愛の鐘』が青い海と新緑の丘に鳴り響いていた……。