先週リポした酒津海岸の青い海が忘れられなくて近場を検索
7月の花火大会で検索済みの、山陰本線浜坂海岸をチョイス
下車した事はないが、5月の餘部や6月の諸寄撮影時に通過
温泉街の古い町並みから、青い海と白い砂浜の浜坂海岸リポ
兵庫県西部の中心地・浜坂
鳥取に来た頃、但馬と隣接していると初めて知った。私にとって但馬とは但馬牛より、徳川家の剣法指南柳生但馬守の方がピンとくる。その但馬の西部・浜坂駅が今回の撮影の出発点。
山陰本線は下りはともかく、上りは列車本数が少ない。休日の朝、のんびりしていたら9時45分の電車に間に合わなかった。次は何と12時15分までの2時間半後。
再びのんびり過ごして午後の列車で着いた浜坂駅は、この辺では珍しく有人駅。切符を受け取って、「ありがとうございます」という女性駅員の声が新鮮に感じられた。
文庫も備え付けられている待合室で観光マップを取って、駅を出ると【濱坂驛】という旧字体ののれん。その当時からのものかは不明だが、1911(明治44年)11月10日と書かれている。
温泉街からあじわら小径へ
駅から真っ直ぐ伸びる古い商店街の入り口には、【歓迎 湯村温泉・浜坂温泉郷】の看板。御多分に漏れずシャッター街かと思ったが、何故か衣料品を扱う店が多く、営業を続けている。
マップを見ながら細い路地を抜けると小さな川の流れに突き当たる。川沿いに小道が整備されていて、あじわら小径と書かれたマップの看板。一旦、小径の入り口まで歩いて、Uターンして戻る。
なんの変哲もない小川の道に過ぎないが、古い町並みと相まって奇妙な懐かしさを覚える。歩く度に木造や石造りの橋が架かっている上、古い釣瓶井戸の跡が残っていて生活の匂いが感じられた。
更に進むと、左手に海運で栄えた往時の商家が現れてくる。石垣に黒い塀、白壁、瓦屋根と映像でしか見られないような建物が続く。まるで、江戸か明治時代に迷い込んだような錯覚に囚われる。
白砂青松の県民サンビーチ
途中で道を間違えたようで、住宅街を海の方向に歩く。坂道を下っていくと道路の向こうに青い空と海と白い砂浜が目に飛び込んできた。マップで確かめると観音山という岩肌のある山も見える。
右手には青空と白い雲を背景に白浜に映える鮮やかな赤いアーチの白馬歩道橋。絵になるような光景に思わずパチリ。左手には今日の目的地の浜坂県民サンビーチが緩やかなカーブを描いていた。
撮影しながらサンビーチに移動していく。エメラルドブルーのような色合いの海をバックに歩道橋や東屋がいいアクセントになって映えている。そして、反対側は広大なグリーンの松林。
海水浴場は既に終わっているようで人影もないが、松林の中は通年のキャンプ場。更に、エメラルドグリーンに輝く浜坂漁港にシャッターを切る。長く延びた防波堤で一休みして帰路に着いた。