異常な今年の夏はまだまだ暑さは続いているが、普通なら8月で終わりを告げる。9月と聞いただけで秋の訪れを感じるのが世の常というもの。
温暖化で季節にズレを感じる人も少なくないだろうが、私の中では3月春、6月夏、9月秋、12月冬……という季節の変わり目がインプットされている。
そこで、今回は史上最高の高温と確定しそうな8月の自分の撮影の足跡を写真と共に振り返ってみたい。
青い空・青い海
夏といえば海と言われていたのはいつ頃までだったろうか。最近は日焼けが敬遠されて海で泳ぐ人が減っているとか。しかも、女性だけでなく男性まで日焼けを気にしているなんて……。
確かに、撮影で海へ行っても海パンやビキニで泳いだり、甲羅干ししている人は本当に少ない。そもそも、海水浴場や民宿などが激減して海離れに拍車を掛けているようだ。
ただ、撮影目的で海へ行く人にとっては朗報とも言える。夏の青空や綺麗な海を独り占めした感じで思う存分シャッターが切れる。
この夏は7月下旬から岩美町の東浜海岸、鳥取市賀露海岸、浜村海岸、そして琴浦町赤碕鳴り石の浜と4回の撮影。どこも、それぞれの趣きがあって忘れられない一枚を撮れたと自負している。
その中でも、真っ青な空と海、入江の砂浜と鮮やかな緑地がワンセットになった東浜海岸。海水浴場から少し離れるとほぼ無人で、思う様に絶景を楽しみながらシャッターを切れた。
面白みがある写真を撮れたのは鳴り石の浜。快晴ではなかったがカラコロと鳴るまるっこい石。そして、珍しい海辺に咲くひまわり。涼しい季節の晴れた日にまた訪れそうな予感。
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祭り・イベント
新型コロナウイルスが再び感染拡大の中、全国各地で盛況だった夏祭り。小さなイベントから地区を代表するような祭りまで何度も足を運ばせて頂いた。
7月下旬から4週連続の鳥取市の土曜市。駅前から200メートル先の本通りを歩行者天国にして、狭い通りに人が溢れていた。殆んどノーマスクだったので怖さを覚えた程の盛況振り。
8月最初のイベントは鳥取市郊外の浜村温泉の貝がら節祭り。鳥取市に編入される前からの貝がら節発祥の地の夏の一大イベント。園児から中学生、大人と世代を超えた450人の総踊り。和やかで手作り的な雰囲気に和まされた。
若桜町の金魚のつるし飾り&和紙灯籠まつりもほっこりする祭り。宿場町の雰囲気が色濃く残る古い町並みに、少しモダンな可愛い金魚と、如何にも合いそうな伝統の和紙灯籠の対比が面白かった。
鳥取市の夏といえば鳥取しゃんしゃん祭り。4年振りの市街地での開催に、コロナ禍前の半数とはいえ約2100人の傘踊り。お揃いの和傘についた鈴のしゃんしゃんと鳴る涼やかな音色が、鳥取の街中に遅くまで響き渡っていた。
伝統的で和風な祭りの中で異色を放つのが隼駅まつり。スズキ製バイク隼をはじめ2300台が八頭町船岡竹林公園や聖地隼駅に集結。『また来年』を合言葉にライダー達は風のように去っていった。