コンタクトデジタルカメラから一眼レフに替えて約2ケ月。酷暑の中を海へ祭りへ名所へとあちこち撮影してきました。
『習うより慣れろ』とよく言われますが、パチリパチリと風景、植物、乗り物……と色々撮ってようやく慣れてきた感じ。
ただ、圧倒的に日中の写真が多く、夜間撮影は殆んどなかった気がする。今週は敢えて夜の撮影に挑んでみました。
8月の夜間撮影
撮影は誰でも明るい日中から始めて、カメラの特徴を掴んでから夜のシャッターチャンスを狙うのではないだろうか。
その上、夜の撮影は祭りとかイベントでもない限りは機会が少なくなる。プロでもない限り、疲れた体に鞭打ってカメラ担いで出歩く気にはなかなかなれないだろう。
また、私はストロボを使わないと決めているので設定が難しい。スマホやコンデジの時は夜桜、花火、イルミネーションと気軽に出掛けていたのに、最近は足が遠のいてしまった。
それでも、この夏は鳥取市内の夜市やしゃんしゃん祭りに数回足を運んで撮影してきた。祭りやイベントを楽しみながらの撮影はワクワクしてシャッターを切る回数も多くなる。
ただ、誤算はお盆を直撃した線状降水帯で花火大会が中止になった事。綺麗な花火をどうやって表現出来るか楽しみにしていただけに残念。
花火大会そのものは鳥取市内だけでなく近隣の自治体でも開催されていた。しかし、日程的に鳥取市が最後に近かったので機会を失い、夜の撮影から遠のいてしまった。
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神社の夜間撮影
久し振りに夜の撮影にチャレンジしようという気にさせたのは、5月の当ブログで取り上げた聖神社の秋季例祭。9月18日宵宮、19日例祭と知って重い腰を上げる気になった。
5月の神幸祭での屋台の巡行の賑わいから期待し、すっかり暗くなった午後7時に駆け付けた。ちょうど麒麟獅子舞が始まるところだったが、人出は拍子抜けする程少なく30~40人ぐらい。
しかし、暗い境内には篝火が焚かれ、提灯や石灯籠にも灯が入ってムードは最高潮。その中での赤い衣装の麒麟獅子舞は幻想的で、夢中になってシャッターを切っていた。
だが、暗い中での動きのある被写体を撮るにはM(マニュアル)モードではなかなか難しい。後の編集で自分の未熟さを思い知る羽目になった。
城跡の夜間撮影
思いの外早く終わったので、次に向かったのは鳥取城跡。日中はしょっちゅう撮影に出掛けているが、夜にわざわざ出掛けるのは桜の季節ぐらい。
しかし、今年は7月中旬から11月26日まで5ケ月にわたって鳥取城跡ライトアップが行われている。三連休最後の9月18日夜とあって、時折お堀端を散歩する人はいるが城跡は無人。
戦国の世に豊臣秀吉に攻められて、久松山頂上の天守閣に籠り多くの餓死者を出したという鳥取城跡。それを思うと、ライトアップされた石垣も情念がこもっていそうで無心には眺められない。
堀端から登城口の橋や門を撮って久松公園に入り、ライトアップされた二の丸の石垣を撮影。更に、闇夜に白く浮かぶ仁風閣にもレンズを向ける。
ライトアップされてはいるとはいえ暗い足下。その中を闇夜に浮かぶ石垣を目指して一歩一歩石段を上がる。出会う人もなく、時々樹木からバサッと何かが飛び立つような不気味な音が響くだけ。
石段を繰り返し折れ曲がり着いた二の丸には、やはり人っ子一人いない。石垣の柵に寄ると待っていたのは市街地の夜景。決して大きな街ではないが、苦労してたどり着いた身には正に絶景だった。