熱中症警報が続く今年の夏。梅雨明けしていよいよ夏本番
夏といえば日中は海水浴。そして夜は花火大会が定番行事
張り切って臨んだ一眼レフでの初めての花火大会撮影……
湯梨浜町・水郷祭
夏の日中は海水浴と書いたが、最近は女性だけでなく男性までもが日焼けを嫌って海を敬遠しているようだ。それに対して日焼けの心配がない花火大会は老若男女を問わず人気のイベント。
新型コロナウイルス禍で中止になっていた花火大会が復活したのは昨年。しかし、一眼レフに替えたばかりで夜の撮影まで気が回らずお預け。今年こそと花火大会の撮影を楽しみにしていた。
しかし、近辺で最も早いと思われた兵庫県新温泉町の浜坂ふるさと夏まつり花火大会は雨で中止。翌週のSLをバックに撮れる若桜町納涼花火大会も微妙な天候だったので見送った。
そして、満を持して迎えたのが湯梨浜町の湯梨浜夏まつり・水郷祭。フィナーレを飾るのは湖上大花火大会。夕方からのステージイベントや浪人おどり、神輿渡御、灯ろう流しなど、行事が目白押し。
今年何度も訪れている松崎駅だが、昨年まではこの祭り自体にあまり関心がなかった。検索してみると会場は先月あやめ池公園から中国庭園・燕趙園まで歩いた途中にある東郷湖畔公園。
初めての花火撮影
鳥取発の電車で約1時間。午後4時頃に松崎駅に到着した時には、いつもの閑散とした雰囲気とは違い、かなりの人出。会場の公園までは歩いて数分だが、屋台に行列待ちが出来る程の盛況振り。
池の中には花火の打ち上げ場所が既に設置されていて、見易い池岸にはブルーシートが敷かれている。花火見物ならその近辺でもいいが、撮影する場所を探して少し高い護岸に席を確保。
しかし、花火まではまだ4時間ある。三脚を立ててリュックを置いて、カメラ一つ持って会場近辺の散策。更に見物客が増えてきて、会場警備の警察官の姿も大袈裟な程に目につく。
会場のイベントを眺め、屋台で腹を満たして護岸の席に戻る。長い夏の陽も傾きかけて東郷池に綺麗な水光が伸びている。いつか撮りたいと思っていた東郷池の夕焼けシーンの撮影に取り掛かる。
濃淡の橙色が移り行く過程は、それだけで今日来た価値がある程の見応え。反対側には魅力的な雲が掛かって、池の水面を青と橙の真っ二つに色分けしている。そして、濃い紫色に変わっていく。
その濃紫の水面に幻想的な灯籠が流れ、固唾を呑むように静まり返って時が過ぎていく。そして、メインの花火大会が始まった。三脚にカメラを固定して、自分の出来る範囲で撮影を開始。
しかし、生半可な知識と不十分な備えで臨んだ花火の撮影は無惨な黒つぶれ。悔しいがこれが不勉強な夜の撮影の実力。一週間後の別の花火大会を目指し、知識の蓄えを誓って帰路に着いた……。