地球温暖化待ったなしと言われているけれど本当ですね。年々実感の度合いが大きくなって、一昨年より去年、去年より今年、来年はどうなるのか……。春先から桜、ツツジ等の開花が早まり5月から30度以上当たり前。
梅雨時の6月も夏本番の暑さが続いた先週末、金曜日もオフにして湯梨浜町のあやめ池公園と今滝。土曜日は3回目となるあじさい公園。日曜日はランニングとアクティブに過ごしました。今回は金曜日の久し振りの鳥取県中部撮影レポート。
花の溢れるあやめ池公園
梅雨時とは思えない6月半ばの快晴の金曜日。久し振りに鳥取県中部のあやめ池公園を訪れた。鳥取から山陰本線松崎駅下車。以前は賑わったと思われる商店街を抜けて1キロ超。
駐車場を抜けると広大な水辺を埋めるように咲く睡蓮。そして、周囲を彩るように鮮やかな紫の花菖蒲。今回目玉にしていた花菖蒲は正直なところ峠を越した感が否めないが、涼しげな水辺と木々の緑と空の青さに癒される。
平日とあって園内は殆んど年配者。それも女性が圧倒的に多く、木陰や周辺のベンチで談笑したり、一人静かに花を眺めたりしている。そんな穏やかな光景に和らぐ自分がいる。
園内を一周して汗ばんだ肌を水辺の風が心地よく冷やしてくれる。若干萎れた花菖蒲の紫、白や薄紅色の真ん中にちょこんと乗ったような睡蓮の黄色などの鮮やかな色を撮影していく。
このあやめ池公園を含む東郷池周辺は東郷湖羽合臨海公園として桜、芝桜、花菖蒲、藤、百日紅……等の他、イルミネーションと春夏秋冬を問わず楽しめる自然を活かした見所が多い。また、別の季節に撮影してみたい。
日本の原風景が見られた
あやめ池公園から少し戻って県道を左折。今滝まで4キロと書かれている案内板を見て右折して山陰本線の線路を越える。そこからは青空の下、見渡す限りの田植えの済んだ田んぼと耕したばかりの農地。
まるで、日本の原風景を見るような田園風景をひたすら歩く。青い空と緑の山まで続くような田んぼや農地、道路沿いの花々をカメラに収めながら炎天下の歩道を時を忘れて歩く。
時々現れる案内板には今滝の他に不動滝の名も記されている。途中から自動販売機も無くなった無人の道に弱気になって、1キロ手前という不動滝にしようという誘惑が現れては消える。
撮影しながらとはいえ、既に1時間は経過している。人家も途切れた勾配の道でやっと今滝入口という看板。そこから深山のような道を入ったどん詰まりに、44メートル直下の飛沫を上げる今滝をやっと拝む事が出来た。
5キロの汗も引いた今滝
それにしても、入口の看板からでも心細い道を1キロ近く歩いたような感覚で辿り着いた今滝。トイレは使用禁止で、ネット検索で楽しみにしていた『滝床料理』も営業休止とは……。
気を取り直して、滝行でも出来そうな程の間近に落下する滝を見上げながら飛沫と風で汗ばんだ体を冷やす。日射しも届かず、気配は落下する滝だけ。無の境地とはこんな感じなのだろうか……。
汗が引いた後は無心になってシャッターを切った。流れ落ちる水を撮るためにシャッタースピードやISOを考えながら次々と撮っていく。たった一人の空間で数十分集中して撮り終えた。
帰り道も空腹を忘れて風景や花を撮って松崎駅付近に着いたのは3時半過ぎ。ようやくありついた食事とエアコンの心地好さ。こんな無鉄砲で無計画な旅もいいなぁと、次の撮影先を考えている。