毎回のように愚痴っている気がするが、今年の秋は異常気象。例年なら真っ青な秋空をバックに最も映える撮影日和が続くはず
が、この秋は雨は少ないのに快晴の日が皆無。久し振りの県外撮影も検討していたが、せっかく訪ねてもどんよりの空では……
という訳で、またまた出てしまったリピート癖。3年連続の岩美町コスモスロードのリポートをお届けします
1キロ続くコスモス
このブログでは2回目の登場となる鳥取県岩美町。7月に紹介した絶景の東浜海岸の東浜駅の一つ手前が岩美駅。ご多分に漏れず無人駅だが、東西に長い鳥取県の東端の岩美町の玄関口。
岩美町は小さな町だが、京都府京丹後市から鳥取砂丘まで続く山陰海岸国立公園の中核地の一つ。東浜海岸の他に浦富海岸など絶景の海岸線が売りの町。
駅から出てすぐ右側の構内とおぼしき道を進み、更に川沿いの300メートルを歩く。『コスモスロード』という如何にも手作りという風な看板が現れる。
コスモスロードと書かれた直角の入場門を潜ると、あとは左手の吉田川と反対側の稲田の間に続く真っ直ぐの道。その狭い道の右側の田んぼ沿いに1キロに渡って咲き誇るピンク、赤、白のコスモス。
抜群のロケーション
全国各地にコスモスロードとかコスモス畑というネーミングの名所があるが、岩美町のコスモスロードはそんな大規模なものではない。1キロも歩いて観られるのが売りといえば売り。
また、各地の名所にもそれぞれ海、山や有名な建造物などを借景にした人気の場所もあるだろう。岩美町のコスモスロードは全く人の手が掛かっていない環境に咲くのが魅力になっている。
青空と遠くの山並みが借景になるだけで撮影スポットとしては十分だが、加えて刈り入れ間近の稲穂が加わる。ピンク、赤、白のコスモスに空の青と山並みの緑に稲穂の黄色がアクセントになる。
ただ、懸念材料が無いでもない。以前に清流を泳ぐ用瀬町の流し鯉のぼりの時にも述べたが、このコスモスロードもほぼ住民によるボランティア団体で成り立っているようだ。
地元の年配者の方と少し話をさせて頂いたが、花が終わった後の摘み取りや、夏前の種まき。よく見ると支柱なども見受けられる。詳しくは聞かなかったが、年配者の方々が中心ではないだろうか。
以前は子供達の作った案山子や、川沿いのベンチ等もあったが今年は消えていた。更に、雑草等のせいで電車とのコラボ撮影も難しくなっている。行政も支援して末長く続く事を願うばかり。