桜は散っても次から次へと色鮮やかな花が咲く季節になってきた
特に青が好きな私にはあの紫色のアヤメ科の花々は堪らない
ただ植物音痴からしたらアヤメ、ショウブ、カキツバタが紛らわしい
今回はカキツバタの群生の又助池とナチュラルガーデンの撮影リポート
念願の岩美町・又助池カキツバタ
自然豊かな鳥取にはさまざまな植物の群生が残っているようだが、大抵は山の中とか湿原地とか駅から遠い場所。公共交通と徒歩が基本の私にはなかなか辿り着けないと諦めが先に立ってしまう。
数年前から気になっていた岩美町の又助池のカキツバタもその一つ。テレビや新聞で観る濃紫のカキツバタは青系の色が好きな私の撮影心を刺激する。諦め切れずにスマホのマップを開いてみた。
以前開いた時は町から離れた僻地と決め付けておざなりな検索に終わっていた。しかし、改めて調べてみると何度か訪れたコスモスロードの近くと判明。好天続きの週末に満を持して訪れた。
岩美駅からコスモスロードへ向かい、一本逸れた道を歩いて20分。樹木の生い茂った道の先に紫色の群生が広がっていた。正直なところ、思っていたよりは狭かったが撮影には十分なスケール。
狭い木製の踏み板を見物客とすれ違い奥の方へ。手前の群生の間にまだ咲いていない蓮を挟んで更にカキツバタという二段構えの図。その先には新緑の木々と快晴の青空という絵になるロケーション。
望遠レンズで奥の群生を撮り、近くの方はボカシ撮りと時間をかけて濃紫の世界を堪能。途中から現れたヨツボシトンボやアゲハ蝶も取り込み、どっぷりと新緑と青の世界に浸った濃密な一時だった。
初夏の花咲くナチュラルガーデン
又助池のカキツバタの撮影はボカシ撮りはともかくとして、遠目の群生を上手く撮り切れなかったと反省。再チャレンジしたいが、花の溢れる場所といえば何と言ってもとっとり花回廊。
しかし、東西に長い鳥取県の正反対に近い位置ではなかなかスケジュール的に簡単にはいかない。そこで、いつものパターンで困った時の湖山池ナチュラルガーデンへ。
日の長い今の季節なら、5時過ぎに自転車を飛ばしても落日までにはたっぷり撮影が可能。途中でヤマタスポーツパークの向かいのふれあい広場の薔薇を撮影し、ナチュラルガーデンへ向かう。
湖山池の水面を照らす陽光は若干傾いてはいるが、まだまだ昼の明るさ。早速、池面に沿って長いガーデンを散策しながら撮影開始。殆んど名前の分からない花ばかりにシャッターを切っていく。
ヒルザキツキミソウ、オオバセンキュー、アヤメ、トベラ等の他にグーグルレンズでも判明しない黄色い花……。群生とはいかないが、花の種類が多いのがナチュラルガーデンの良さ。
だいぶ日が傾いてきたが、明るい日射しが青い池面のさざ波をキラキラと輝かせている。オレンジ色の夕景とは違う趣の池の水面を、シダレヤナギをバックに一枚撮って帰路に着いた。