
紅葉、黄葉の撮影が一段落した12月最初の土曜日
相変わらずの快晴に恵まれ、思い立った東郷池一周
青空と、夕景とイルミネーションの撮影リポ
快晴の青空を満喫の東郷池

またまたリピート癖で足が向いた松崎駅。紅葉の撮影がほぼ終わり、冬のイルミネーションが始まりつつある12月最初の週末。快晴の青空に誘われて思い立った東郷池一周。松崎駅に着いたのは13時過ぎ。昨年は左回りなので逆からの一周。

駅から数分の公園で青い空と池にシャッターを切ってスタート。近くのグランピングも青空の下に映えて白く佇んでいる。そして、夏に訪れた燕趙園も鮮やかな彩りを添えていた。少しのんびりし過ぎたので、スピードを上げて右回りに進んでいく。
最初の目標は対岸にあるはわい温泉。住宅街を過ぎて右折すると景色は一転して温泉街。所々に足湯の施設もあって、有名な温泉ホテルも目に付く。未経験の足湯にも浸かってみたかったが既に3時を過ぎている。

更に足を急がせて、運動施設や多目的広場、天然芝の公園などレクリエーションやスポーツが楽しめるハワイ夢広場に到着。この日の日没時刻が16時50分。ここから山登りのようなコースと分かっているので、休む間もなく先を急ぐ。

あんまり急ぎ過ぎて、お目当ての展望台へ着いたのは4時過ぎ。真っ青な空と東郷池の水面。湯梨浜の町並みの向こうには十数基の風力発電の白い風車。そして、彼方には中国地方最高峰の大山まで見える絶好のロケーション。
時々刻々の東郷池の夕景色

30分程経過して、太陽が彼方の山へと沈みかけていく。それに伴って青から黄色、そして橙色に変わり行く空と東郷池の水面に目を奪われながら、次々シャッターを切っていく。

ただ、これが秋と冬の夕陽の違いなのか、期待した真っ赤な夕景にはならない。しかし、完全に山の向こうへ沈んでからの色変わりを期待して最後まで粘る。観光客も消えてたった一人で、寒さに震えながら最後の一枚で少し納得の写真が撮れた。
そこから、イルミネーションの会場のあやめ池まで真っ暗な山道みたいな所を下っていく。途中の道は暗かったが、あやめ池はイルミネーションには少し早い明るさ。しかし、そこから眺める東郷池の夕景に目を奪われる。

晴れていた夕空に筋雲がかかり、山の上と水面を橙色に染めていく。さざ波が立つ水面にどこからともなく水鳥が現れて浮かんでいる。その上を名も知らぬ鳥が舞っている。ようやく秋の夕景の雰囲気に近付いてきた。

刻一刻と色を変えていく夕空と東郷池から目が離せない。燃えるように真っ赤な空と、影絵のように黒い池を遮る柵の水鏡。そして、手前のススキと木の枝が絶妙で一幅の絵のよう。慎重にピントを合わせて最後のシャッターを切った。
あやめ池イルミネーション
振り返ると、まだ幾らか明るさが残るあやめ池にイルミネーションが点灯している。正直なところ、イルミネーションといってもそれ程期待はしていなかった。名所と言われるスポットの100万球に対して4万球に過ぎないから。

しかし、振り向いた目の先に現れた広大な池を取り囲むようなイルミネーションに目を奪われた。電球の少なさを補うのが池に現れるイルミネーションの水鏡。殆どの場所で鮮やかな水鏡が映っている。

手作り感はあるが、少ない電球を要所要所に配置している。池に設けられている回路を歩くと、その度に新しい光景が現れて得も言われぬ雰囲気。ツリー、ハート、フラワーと子供達が喜ぶような物ばかりであちこちから歓声が上がる。

同じイルミネーションでも、反対側から水鏡を見るとまるで別のよう。そして、張り巡られた回路を伝って池の真ん中付近に立つ。四方をイルミネーションと水鏡で囲まれて別世界。やはり、山でも花でも灯りでも水面があると更に映えると再認識。

同じ場所でも反対側から巡ったり、季節や時刻が変わると別の魅力や新たな発見がある。青い空と、橙色の夕景、そして水鏡で更に引き立つイルミネーション。半日余りだったが多くの事を学んだようなウオーキング撮影だった。
