暑く長い夏も終わって、いきなり晩秋の趣きになってきたが
今年はまだ鳥取砂丘に行っていない事に気付いた
来年の巳年に所縁の多鯰ヶ池・お種弁財天共々、撮影してきた
今回は鳥取砂丘&お種弁財天撮影リポート
多鯰ヶ池・お種弁財天
来年は巳年。蛇なんて殆んどの人に忌み嫌われていると思う。干支でいえば、人気は昨年の愛くるしい卯はもちろん、今年の辰にも及ばないだろう。鳥取の巳年関連の神社を検索しても数は少ない。
鳥取市近辺でヒットしたのが、砂丘のすぐ近くにある多鯰ヶ池に接しているお種弁財天。砂丘に行く途中にあるのは知っていたが一度も訪れたことのない多鯰ヶ池。弁財天がある事さえ知らなかった。
爽やかに晴れた晩秋の週末、バスに揺られて着いたのは砂丘を一望に出来る展望台。リフト乗り場も有って、そのまま砂丘にも入れるが車道を下って多鯰ヶ池に向かう。
砂丘へ向かう交差点の脇から入ると、大きな石造の鳥居。その先の小さな鳥居の下は鬱蒼と繁る草木で、蛇でも潜んでいそうな雰囲気。人気のない道を下りていくと右手に青く輝く多鯰ヶ池。
曲がりくねった先の3つ目の鳥居を潜った階段の先に小さな拝殿。薄暗い横の社を見てぎょっとした。白蛇が浮かぶように描かれている。更に拝殿の周囲はトグロを巻いた蛇の置物がびっしり。
拝殿を三周して祈ると願いが叶うというが、とてもその気にはなれない。階段の下には更に幾つかの社があるが、そこも鎌首をもたげたような蛇の置物だらけ。薄気味悪くなって早々に退散してきた。
晩秋の鳥取砂丘&夕景
薄気味悪いなんて言うと罰が当たりそうだが、気を取り直して歩いて鳥取砂丘へ向かう。定番の正面入口からではなく、手前の西方面から入る。いつもと違う雰囲気に思わずパチリ。
人気のラクダ騎乗体験を横に見て正面に移動。靴を脱いで裸足になって砂の感触を楽しみながら、メインの馬の背に向かう。途中のオアシスでは泥だらけになって遊ぶ子供達と笑顔で見守る母親達。
そのまま、見上げるような急峻な馬の背に上がろうと思ったが、両手にカメラと靴で断念。迂回しながら上がって行く。頂きに座って青い空と海を見ながら、砂丘の秋を満喫。
何回来ても同じ風景はないと言われる砂丘だが、数え切れない人達がシャッターを切るのだから、余程の事がない限りは似通った写真になるのもやむを得ない。 そうと分かっていても撮ってしまう。
一旦、砂丘から出て周辺の風景を撮影。陽が傾いた頃を見計らって正面から入る。週末にしては少ない人出だが、夕景を目当てに訪れる人達でいっぱい。みんな砂丘の先に沈む夕陽に見入っている。
もう陽が短くなっているので、海の彼方へ落ちる夕陽ではないが砂丘の向こうに落ちる幻想的な光景。更に反対側は真っ赤な夕焼け雲が綺麗な色を見せている。青と赤の砂丘を堪能した一日だった。