夏祭りといえば大抵は8月上旬に行われているような気がしていた
有名な東北三大祭り(青森ねぶた祭)(秋田竿燈まつり)(仙台七夕まつり)
しかし、それは夏が短い東北故の事かもしれない
現に、徳島の阿波おどり、高知のよさこい祭り等は8月10日前後から15日に掛けて行われている
そして、四国と同じような期間に行われるのが鳥取しゃんしゃん祭
鳥取しゃんしゃん祭
鳥取に来た頃、しゃんしゃん祭という名前にイメージが湧かなかった。調べてみると、市街地で温泉が沸く鳥取の『湯がしゃんしゃん沸く』と、傘踊りの『鈴の音がしゃんしゃん鳴る』という由来。
今でも鳥取駅に近い高級旅館などは温泉が売りになっているし、銭湯も4件程あって温泉は馴染み深い。更に、数千人の踊り子が傘を振り回して踊る時の鈴の音がしゃんしゃんと響く音にも実感する。
以前は午後4時から踊っていたが、熱中症対策として午後6時30分から午後9時までに短縮。小学生から自治体や職場、そして各種イベントに招かれる練熟の連まで100近い連が参加。
鳥取駅付近から出発して、本通り、若桜街道、智頭街道といった、かっての中心市街地をしゃんしゃんと軽やかな鈴の音を響かせて練り歩く。両側の沿道にぎっしりの市民が楽しそうに見守る。
全国どこでもそうだろうが、中心市街地といってもシャッターが下りている店が多い。しかし、この日ばかりは往時を偲ばせるような、すれ違うのに苦労する程の人出でぎっしり埋まる。
翌朝ランニングで通ると、ボランティアの方がゴミ拾いしていた。しかし、人通りは殆んどなく、昨夜の賑わいは幻のようにひっそり。しゃんしゃんという鈴の音が消える事のないように願うばかり。
市民納涼花火大会
しゃんしゃん祭の翌日、8月15日は市民納涼花火大会。この二つは鳥取市の夏の恒例のイベント。両方とも60年近い歴史があるが、新型コロナウイルス感染で、中止や変更を余儀なくされた。
しゃんしゃん祭は、コロナ禍の中でも場所を郊外の陸上競技場に代えて行ったりした。が、花火大会は昨年の集中豪雨で花火大会の会場となる、千代河原市民スポーツ広場が被災し5年振りの開催。
広くて長い河原と言えども、観衆は10万人。車は規制されて入れないし、バスは鳥取駅をはじめ郊外から10分間隔ぐらいでのピストン輸送。その上、浴衣姿の家族連れが徒歩で詰め掛けて大混雑。
私は混雑を予想して、殆んど見掛けない自転車で向かう。渋滞の車やごった返す観衆を尻目にすいすい追い抜いていく。会場には7時前に着いたが、場所取りのブルーシートで満杯。
何とか隙間に三脚を据え、暗くならないうちにカメラの設定を済ませる。広場の舞台では花火前のイベントで盛り上がっている。更に大勢の観客が詰め掛け、河原と土手は人でぎっしり。
8時、しゃんしゃん傘をイメージした音楽花火で幕開け。更に、スターマインで万華鏡を表現。これまでの失敗を踏まえて、時々カメラの位置を確認しながら次々にシャッターを切っていく。
揺れないように、シャッターも手押しではなくレリーズを使用。うちわを使って複数の花火を一枚に写したり、様々なチャレンジ。まだまだ、納得の一枚とは行かないが、楽しい45分間でした。