猛暑のせいで秋季が遅れ気味のように感じられる今日この頃
10月に入って台風の影響もあるが、秋の長雨のような状態
植物にも影響があるようで、各地で彼岸花の開花も遅れ気味
そんな異常な季節の移ろいの中、鳥取の彼岸花とライトアップの撮影リポート
鳥取、郡家、若桜の彼岸花
カメラを始めるまでは意識していなかったけれど、春の桜、夏の紫陽花と同様にSNSで人気の彼岸花。異名では墓花、葬式花、死人花、捨て子花……等と忌み嫌われるようなものばかり。
しかし、真っ赤で放射状に反りかえった大きな花は独特の形状で映える要素から人気。名所といわれる所では群生も観られるが、普通はそこかしこに数本から数十本単位で咲いている。
先日訪れた石破茂総理の生誕地の郡家殿(こうげとの)というバス停の近くにも咲いていた。また、そこから乗った若桜行きのバスから見える田んぼの畦道にも緑の中に鮮やかな赤の彼岸花が。
その若桜町では山へ向かう車窓からは見えなかったが、町の緑地には数多く見られた。印象的なのは町自慢の清流の水辺に咲いていた鮮やかな赤。また、若桜駅構内の線路の彼岸花も印象的だった。
鳥取市内では、有名な群生は見当たらないが、湖山池ナチュラルガーデンでは昨年、赤だけでなく黄色、白なども咲いていた。その他、私のランニングコースのあちこちで、目を楽しませてくれる。
先週訪れたのは千代川河原。彼岸過ぎというのに殆んど開花なし。しかし、今週また行くと見違えたように赤の爛漫。ボカシ撮りで赤の乱舞を楽しんだが、夕陽を受けてやや橙色の花が印象的だった。
鳥取市街地のライトアップ
今、鳥取城跡は12月1日まで午後6時からライトアップされている。戦国の世の名残りの壮大な石垣や、復元された中ノ御門、内堀に架かる擬宝珠橋などが幻想的に闇夜に浮かび上がっている。
鳥取城は背後の久松山頂に天守閣がある山城。263メートルの高さで羽柴秀吉も攻めあぐねて兵糧攻めに持ち込まざるを得なかった名城で、天守閣のある山頂は山上ノ丸(さんじょうのまる)。
対して、二ノ丸などの遺構が残る壮大な石垣を擁する麓は山下ノ丸(さんげのまる)と呼ばれた難攻不落の名城。その山下ノ丸一帯に残る広大な石垣が、ある意味でライトアップのメイン。
その石垣のある二ノ丸近辺から見る夜の鳥取市街地は正に絶景。眼下には白亜の洋館・仁風閣と、それに続く内堀や、中ノ御門と擬宝珠橋。そして、鳥取市街地の静かな夜景が遠くまで見渡せる。
その市街地の中心鳥取駅から鳥取県庁や、城跡までの途中にある若桜街道商店街。アーケードに投光器を設置し、店舗のシャッターに麒麟獅子舞や祭礼行列などの影絵を投影している。
更に、アーケード内にお揃いの提灯を配して夜間の賑わい創出に努めている。また、桜の名所として名高い桜土手の朱塗りの橋もライトアップされて、駅から城跡まで撮影スポットの連続だった。