
前回は曇り空に泣かされたので、とにかく天候第一で臨んだ駅間ウオーキング撮影
今回は鳥取県岩美駅から県境の東浜駅間の山陰海岸ジオパークの青い空と海を堪能
青い空と海の牧谷海水浴場

岩美駅に降りた途端、アニメ『Free!』のラッピングバスが目の前に。別にアニメに興味はないが、同じ電車で降りた女性が歓声を上げてスマホで写していたので、つられて撮影。

岩美には何度も訪れているが、もちろんウオーキングは初めて。駅から国道178号線に出るまでが一苦労。2キロは優にあるので撮影しながらだと30分かかる。

そこから右折して海を見ながら牧谷海水浴場に到着。真っ青な空と海に岩が点在していて、浜に下りて護岸を越えてたっぷり撮影させてもらった。
その近くにある『山陰海岸ジオパーク・海と大地の自然館』に立ち寄る。山陰海岸の成り立ちや、それに関した標本。更にダイオウイカが展示されていて、興味深く見学させて頂いた。

そこの職員に、次に訪れる今回の撮影のメインにしている龍神洞への道を尋ねる。親切に説明してくれた上に、マップまで頂いて再び国道を歩く。
幻の龍神洞を巡るドタバタ
そこから龍神洞までは大した距離はないはず。マップにあるトンネルの手前に左手に入る道を探したが見つからない。そのまま先へ歩くと真っ青な海が見えてきた。

地図アプリを開くと、この羽尾という海岸通りから入る山道があるようだが分からない。それにしても、この羽尾の海岸からの白浜と青い空と海も絵になる光景。

右手に広がる海を見ながら海岸通りを歩くと突き当たり。少し回って堤防を越えると、正に断崖絶壁。これを回り込むか崖を登っていくしかないようだ。

しかし、これは膝に不安のある私には到底無理。装備もなければたぶんブロ友のsamさんでも無理ではないだろうか。しばらく波の打ち寄せる岩場で迷って諦めた。
海が駄目なら山からと思って、高台の寺に上がってみるが行き止まり。その少し横に獣道みたいなのが見えたが、流石に行く気にはなれない。

寺から下りた所で通りすがりの男性に尋ねてみる。「うーん、私も詳しくは分かりませんが……、たぶん地元でない貴方一人では海側も山側も止めた方がいいでしょう」との事。
奇岩と夕景の魅力東浜海岸
諦めるしかないが、まだ時刻は4時前。トンネルまで戻って入り口の道を探す事も考えたが断念して東浜海岸へ向かう。

ところが、ここでまたトラブル。地図アプリでは海岸線を通っていけば2キロぐらいで東浜駅に着く計算。ところが、まさかの落石による通行止め。
今まで通ってきた国道178号線は、この海岸線の通りとは分かれて山側。前回、諸寄駅から居組駅のウオーキング撮影の時、山側の国道は歩行者や自転車は通行出来ないと書かれていたのを思い出した。

地元の方に尋ねると、この他に道路はないと言う。何とか切り抜けて、東浜海岸にはたどり着いたがまだ日暮れには間がある。そこで、反対側から通行止め区間へ接近。
奇岩群や岩場の撮影は出来たが、日の長いこの時季では夕陽の撮影にはまだ早い。海水擦れ擦れの岩に腰を据えて、じっと落日を待つ。

少しずつ傾いてきた日が岩を染め、青い海を銀盤のように変えていく。青空が徐々にオレンジ色に染まってきた。そして、突き出た岬と小島の間に、茜空をバックに満月のように見える白い日が落ちていく。

その瞬間を狙ってシャッターを切る。駅への道を歩みながら、空も海も大地もが刻々と色を変えていく自然の営みに目が釘付け。お気に入りの一枚を撮ったところで、駅が見えてきた。
