これもリピートに入るのかもしれない。鳥取に来たばかりの数年前に全国規模のウォーキングラリーに参加した
倉吉市からバスで琴浦町役場まで行って、そこから昔栄えた『八橋往来』という古い町並みと海岸線を数百人で歩いた
城下町や宿場町の類いが好きな私だが、この時心に残ったのは町並みよりも真っ青な空と海の絶景の海岸線
あまりの美しさに見惚れて何度も何度もスマホで写した。その光景を一眼レフに収めたいという念願のリポート
小泉八雲絶賛の海
何度も当ブログでぼやいたが快晴に恵まれない今秋。しかし、やっと訪れた一日中晴れマークの予報。フライング気味に鳥取駅から倉吉行きにいつもより一本早い電車に乗ったが倉吉で足止め。
急行の停まらない無人駅の八橋駅に行く電車は1時間待ち。もう一本遅いいつもの電車でも変わらなかったのに……。結局、八橋駅に着いたのは11時半頃。
ホームから階段を降りる独特の雰囲気の八橋駅から歩いて10分。いきなり、小泉八雲来訪の記念碑と真っ青な海に出合えた。青空と水平線の間に横たわる長大な白い雲も撮影には絶好のアクセント。
余りの絶景に三脚を出して最近余り撮らない動画まで撮影。そこから赤碕駅方面へ鳴り石の浜を目指して砂浜を歩く。しかし、途中水溜まりを岩伝いに渡ったり、梯子を昇ったり悪戦苦闘。
以前のウオークラリー時とは若干コースが違うと気付いた。途中の穏やかな堤防で昼食を摂り、その後町並みを歩いてみる。見覚えのある古い町並みを撮影しながら再び赤碕方面に向かう。
念願の絶景に再会
しかし、どうしても撮影したい海岸がある。以前のウオークラリー時の写真の中でも特にお気に入りで、機種変更してもその一枚の写真だけは必ず待ち受け画面に設定して受け継がれている。
どうしても諦め切れず、白砂青松の海岸風景につられて再びコース変更。え、まさかと思わず声に出していた。海岸線沿いに自然の岩が連なっている、あの場面にいきなり出くわしていた。
しかも、当時に劣らぬ空と海の青さ。久し振りの邂逅にシャッターを切るのを忘れて見入った。そしてシャッターを切る。F値を変え、シャッタースピードを変え、究極の青を追求していく。
何枚撮ったろう。眺めては撮り、撮っては眺め至極の時間を過ごした。本当に青が好きなんだと改めて思わされた。
その後、海に突き出た細長い道を発見。知らなかったが菊港の波しぐれ三度笠という石像で、著名な彫刻家の三体が立っている。その先の正に360度見渡す限りの青海原の中で時を忘れて過ごした。
龍の彫刻神崎神社
海の青さを満喫した旅だったが、今回はもう一つの目的地がある。来年の干支の辰にちなんで龍に縁のある神社仏閣の撮影。
龍の彫刻で鳥取県を代表するような神社が赤碕の神崎神社。しかし、この神社のある場所は全く見当がつかない。歩いている年配の女性に聞いたら、すぐ先の坂を上がると教えてくれた。
坂を上がって左に折れると伊能忠敬測量地点という木製の標柱。海の見えるこの丘から測量したのかと感慨深い思いにとらわれる。更に細い道の先に壮麗な神崎神社が現れる。
参拝を済ませて、龍の彫刻を探すまでもなく、親切に「この天井に彫刻があります」と書かれている。見上げると天井いっぱいに標準レンズでは収まり切らない程の大きな龍が踊っている。
しばらく鑑賞して、角度を変えて何度も何度もシャッターを切っていく。こんなに大きくて迫力のある龍の彫刻は初めて。
既に午後4時を過ぎている。鳴り石の浜の夕日に未練はあるが、諦めて八橋駅に徒歩で向かう。途中、またあの拘りのある青い海を撮影して八橋往来を戻った。