
ゴールデンウィーク前半の昭和の日。3回目の駅間ウオーキング撮影
今回は末恒から宝木まで、半日間青い空と海に浸かった駅間ウオーク
海岸、海水浴場、トンネル、山中の城址と歩き巡った12キロのリポ
神話の白兎海岸

午後から晴れの予報の出ていた昭和の日の4月29日。今年3回目の駅間ウオーク撮影に選んだのは末恒駅~宝木駅。

夕景も撮りたかったので敢えて正午過ぎの電車で末恒駅に到着。待合室とトイレがあるだけで駅舎もない無人駅。だが、200メートル弱歩いた国道の先には日本海。
予報通りの快晴の青い空と海に小島と白波という、絵に描いたような光景に思わずパチリ。そのまま国道を歩いて『因幡の白兎』で賑わう白兎海岸へ。

白兎神社と道の駅【神話の里白うさぎ】そして白兎海岸でかなりの人出。車と人の行き交う合間を縫って、やっと木造のバス停と、大国主命と白うさぎ像を撮影。
道の駅で小休止した後、国道を跨ぐ歩道橋から快晴の日本海の眺望を楽しむ。観光客がひっきりなしに上がってきて、風に吹かれながらスマホをかざしていく。

歩道橋を降りて独り国道を西へ向かう。いつも訪れる愛の鐘のある展望広場を素通りして、車の行き交うトンネルへ入っていく。
小見沢海水浴場
トンネルを抜けると右下に絶景と噂される小見沢海水浴場が見えてきた。いつも展望台から見下ろしていたが、現地を訪れるのは初めて。

小さな集落を抜けて下っていくと、サーファー達で賑わっている海水浴場に到着。撮影を終えて、監視員にもう一つの目的の山上にある大崎城址への道のりを尋ねる。
城址そのものにはそれ程興味はないが、たまたま読んだ今朝の新聞で5合目からの眺望を絶賛していた。親切な監視員の説明を受けて独りで山道を上がっていく。

大崎城址の案内板から入っていくと竹藪と雑草の生える狭い道。猪か蛇でも潜んでいそうな雰囲気。すぐに牛込海岸というビーチが見えたが、そこから本格的な山道。
一人しか通れない曲がりくねった急坂に、設えた石段と竹製の手すり。日光が微かに届いているが空が見えない不安。またまた出たか火曜サスペンス劇場という雰囲気。

祝日の今朝の新聞で紹介されたというのに人っ子一人通らない山道。落ち葉で隠れて石段も見えず、踏み外すと負傷の膝にギクっと走る痛み。どのくらい上がったろうか。不意に前方に見えた青空。
5合目という小見沢展望広場からの眺めは正に絶景。青い空と日本海。眼下には今通ってきた小見沢と牛込の2つの海岸。遠くには鳥取砂丘と因幡の山々と岬。

心地よい風に吹かれて休息の後、近場の海岸から日本海や彼方の鳥取砂丘へとレンズを換えながら撮っていく。空と日本海と海岸の微妙な青の違いを味わいながら撮影して山を下りた。
酒津漁港の夕景
監視員に下山の報告とお礼を言って、海水浴場から再び国道へ出る。落日にはまだ3時間以上。最後の目的地は昨年の9月に訪れた酒津漁港。

トンネルを潜って右側に海、左手に電車から見覚えのある水尻池。左右に水面を眺めるのは珍しい体験。最後の少し長いトンネルを抜けて、思わず目を疑った。
「へ、海の上に鯉のぼり」と思わず口にしそうになる。昨年、兵庫県の鎧漁港でも見たが今回は距離があるので、アングル的にはこちらの方が海上へ向かって泳いでいるかのように映る。

見覚えのある灯台や堤防も見えてきた。待ちきれずに見当を付けて国道沿いの急斜面の階段を下りていく。漁港特有の車の入れない狭い路地の向こうに海が見えてきた。
鯉のぼりは遊具のある酒津漁港公園の青空の下ではためいていた。青い空と海の中で輝く白い灯台や堤防などの漁港の撮影を終えて東屋で休憩。

駐車場もトイレも完備して、芝生広場が有り、海も見えるのに殆ど人影はない。カメラの画像をスマホへ保存しながら、じっと日暮れを待つ。
日の入りの時刻は18時40分。19時過ぎの電車に乗るには夕景を撮りながら移動するしかなさそう。堤防からの夕景を撮りながら、駅に続く高台へ移動していく。

高台で地平線へ沈んでいく夕陽を時計とにらめっこしながら撮影していく。最後の一枚を撮って駆けるようにして宝木駅に到着。スマートウォッチは12キロを超していた。
