連日３７度を超える猛暑の鳥取。特に２回の３８．６度には参りました。しかも、私が撮影に出る日に限って気温が高くなる傾向。振り返ってみると、この夏の撮影日は殆んど３８度前後。
８月１１日から１５日までの夏休みに個人的に２日加えて９日から一週間のオフ。最初は以前から決めていた、波が押し寄せる度にまるっこい浜辺の石がカラコロカラコロと鳴る鳴り石の浜の撮影。
鳥取藩赤碕台場
最初のオフに張り切って起きたのは午前５時。ゆっくりいつものパターンで朝の家事を済ませて鳥取駅９時３２分の倉吉行きの電車で出発。朝から汗が吹き出すような暑さ。
今回の目的地鳴り石の浜の最寄り駅赤碕駅も特急の停まらない無人駅。しかも、この時間帯は倉吉駅での乗り換えが多く、着いたのは１１時２９分。
駅からの道を真っ直ぐ歩き、国道９号線を越えた海岸の前の高台に鳥取藩赤碕台場跡の看板を発見。幕末の国防の為に全国各地に設けられた砲台。決して珍しいものではないが興味をそそられて寄り道。
傍目には草地に過ぎないが、手前のコンクリート面に砲台の跡を偲ばせる。敵を発見する為の高台ゆえに眺めは絶好。淡い雲の掛かった空と青い海の絶景に、この日初めてのシャッターを切って砲台を後にした。
絶景鳴り石の浜
鳴り石の浜を訪れたのは２回目。前に来た時は快晴の青空と真っ青な海の色、そしてカラコロと鳴るまるっこい石が印象的だった。この日は薄い雲が掛っているせいか、空の青さも海面も淡いブルー。
そして驚いたのは石積みの多さ。前回も積んだ石は有ったがこれ程ではなかった。その原因は石を積み上げてアート作品を競うストーンバランシング。Ｆａｃｅｂｏｏｋで呼び掛けてコンテストを行ったのが爆発的人気の秘密。
そして、なんといってもこの浜の魅力はまるっこい石。この海岸にある石全てがまるっこいといっても過言ではない程。見ているだけで癒されるが、形も大きさも違うので歩くには足を取られないように注意が必要。
更に、この浜の代名詞でもある石の音。カラコロカラコロと鳴るかは微妙だが波の音に混じって聞こえる独特の音。炎天下の時季でさえなければ、石の上に座って何時間でも聴いて癒される事請け合い。
海辺のひまわり
３８度の猛暑の中、絶景の海岸を撮影し波と石の音も聴いてストーンバランシングにも挑戦してみた。しかし、まだ帰る訳にはいかない。今回の本命は海岸に咲くひまわりの撮影。
海岸に気を取られて気付くのが遅れたが、高台に黄色いひまわりを見付けた。２００本というから数万本から数十万本を誇る名所に数では敵わない。しかし、ひまわりは内地の畑や山地に多いが、ここの売りは海岸に咲くひまわり。
ただ、時期のせいか下を向いているひまわりが多く、ひまわりと海を一緒に入れても思った程見映えがしない。せっかくのロケーションなのに一眼レフへの不慣れと、技量の未熟さを痛感。
それでも、一本のひまわりに焦点を絞り空と海をバックに撮影。ボケを活かした写真も撮って一応満足。炎天下の中３時間に及ぶ撮影でボーッとなりながら、遅い昼食を摂って鳥取行きの直行便に間に合った。
