
2週連続のぼっち撮影から一週間
膝の状態から秘境撮影はNGにし
新聞で見付けた中国傘灯りに注目
松崎駅周辺と中国庭園の撮影リポ
昭和の街並み松崎駅周辺1
早朝ウオーキングの後の新聞で知った燕趙園の中国傘灯り。2時間歩いて撮影してきたばかりなので膝の違和感で無理かなと思ったが、午後5時からなので決行。午後の電車に乗って松崎駅に着いたのは3時前。

駅前を右折して昭和の街並みの面影が残る商店街を歩く。このノスタルジックな街並みに惹かれて何度も歩いているが、気になる通路が一つある。幅30センチ程で長さは10メートルも無さそう。痩身なので横向きで入れたが、通る気にはなれない。

以前、地元のテレビ番組で銭湯があると知っていたが、よく見ると寿湯の文字。カメラとリュックを背負って通れそうもないので、県道に出て裏から回ってみる。民家のような建物に寿湯の看板。覗いてみると無人で、ボタン押してくださいとある。
この辺りは東郷温泉として知られているので当然、源泉掛け流し。無断で中には入れないが、他のブロガーの記事を見ると3、4人入れる湯船が一つあるだけでシャワーも無し。昭和どころか江戸時代の湯屋を思い起こさせる雰囲気のよう。
昭和の街並み松崎駅周辺2

再び、通りに戻って宿場町の面影が残る商店街を歩く。商店街といっても、日本の多くの地方と同様に商売を続けている所は激減。それでも、商いを続けている店の他に空き家を利用した新たな施設も出来ている。
掲示板や商店の入り口に貼ってあるポスターを見ると、往時は駅前から神社へ向かう通りの数百メートルの両側に80軒程の店が並んでいたのが分かる。戦前は農機具や日用品、野菜などを売る朝市、三八市で多くの客で賑わっていたという。

いつの間にか衰退した商店街と同様に廃れてしまった三八市。それを復活させようと立ち上がったのが、商店街の女性鬼嫁。ユーモアたっぷりの鬼の角を付けて親しまれている。三八市は毎年10月の3と8の付く日に行われている。

商店街を通り抜けてあやめ池公園まで足を延ばす。土曜日なのに人影はなく、白いタマノカンザシだけが広い公園のあちこちに咲いていた。既に午後4時を過ぎていたので、東郷池沿いに燕趙園を目指して歩く。
中国庭園・燕趙園の夕景色
東郷池は散策にぴったり。海 、湖、川…街中を歩くのと水辺を歩くのではリラックスのレベルが違う。小高い丘からの全景や、道路沿いの公園に早くも咲いていた彼岸花、池畔にオープンしたグランピング施設にシャッターを切りながらのんびり歩く。

燕趙園に着いたのは5時過ぎだが、ライトアップにはまだまだ早い。周辺を歩きながら撮影スポットを探してみる。入口の正面や少し離れた歩道橋の上から中国庭園の全景を撮ってみる。

再び正門に戻ると観光バスが到着して次々と入場している。燕趙園には数回訪れているが、中国風の建物が効率的に配置されていて撮影には適している。園内を一回りしながらシャッターを切っていく。

気が付くと池の彼方の山々に陽が沈みかけていた。黄金色に変わっていく夕空と雲。そして燕趙園の建物は影絵のように黒くなり、夕空と共に園内の池に映っている。
幻想的な燕趙園中国傘灯り

土曜日の夜とあって家族連れやカップルの姿も増えている。暗くなるにつれて灯った中国傘の絵が幻想的に浮かび上がってきた。和傘のライトアップは各地で行われているが、それとは違った興趣が感じられた。

中国傘は正門前と、園内の建物内に二カ所設えている。新聞では橋の辺りにも置かれると書かれていたが、天候が不順なので室内にしたようだ。中国風の橋をバックの傘に期待していたが叶わないようだ。

暗い園内を再び廻ってみる。昼とは違い暗闇の中に浮かび上がる建物も、煌々とした灯りでないだけに幻想的で味わい深い。最後に入った室内の二段構えの傘灯りが特に味わい深く感じられる。

庭園なので、それ程広くはないが、これまで入った事のない隅々まで見学出来た。正門を出て明るい時との違いを切り取るように、灯った中国傘にカメラを向けてシャッターを切る。最後に彩りを眼に焼き付けて帰路に着いた。