
暖冬からいきなり記録的積雪に見舞われた今年の晩冬
鳥取県で雪まつりといえば智頭宿と言われる人気イベントの撮影へ
ところが、暖冬で積雪ゼロの雪まつりになった残念無念なリポート
雪の無い智頭宿雪まつり
鳥取県で唯一の雪まつりと思われる智頭宿雪まつり。県境にあるので滅多に訪れる機会もないが、写真撮影には人気のスポットもあり、春夏秋冬を問わず訪れるカメラマンが多い場所の一つ。
雪まつりは2年前に楽しませて頂いたが、その時はコンパクトデジタルカメラだった。今回は一眼レフでの初めての雪まつりの撮影。楽しみに向かった2月最初の土曜日、智頭駅に向かう途中の電車で山々に雪が無いのに愕然。

駅前に立って首を巡らせても雪の欠片も見出だせない。仕方なく、いつものように駅周辺を歩き回ったがシャッターチャンスに恵まれない。天守閣をかたどった山上の展望台を撮影して、雪まつりの会場になる智頭宿へと向かった。
雪は無いが狭い智頭宿の通りは20ぐらいの出店で賑わっている。雪を楽しみに来たのにという声も聞かれたが、子供や学生達は出店の食べ物を持ちながらイベントそのものを楽しんでいた。

私はただ一人高台にある諏訪神社へと向かう。紅葉の名所として知られるスポット。今回は雪景色の撮影を楽しみにしていたが、樹木が生い茂るだけ。参拝しての行き帰り誰ひとりとして訪れる人もなく森閑として音もない。
夜間点灯も雨に降られて
天気予報は夜には雨。いつも当たらない予報の外れを期待して夜を待つ。が、次第に雲が厚くなってポツリポツリと来たのは夕方。寒さと雨に堪えきれず出店の焼き鳥を片手に燗酒で暖めるが、雨粒は大きくなるばかり。
天候の割にはなかなか暗くならず、点灯した竹灯籠がようやく夜の闇に映えたのは6時過ぎ。しかし、その頃には雨が強くカメラを取り出す気にもなれない。何とか廃屋の軒下に場所を見付けて撮影開始。

しかし狭い軒下で三脚も持って来なかったので、なかなか映える写真は撮れない。その上、傘を差した人の行き交いが多くストレスが溜まるばかり。数回、竹灯籠にシャッターを切って撮影終了。
冷たい雨の中を駅に向かって歩く。その道々にも灯の入った灯籠が置かれて祭りを盛り上げている。この通りも撮りたかったが、雨の中でカメラを取り出す訳にも行かず断念。駅に着いた時はびしょ濡れ。

天候は致し方ないが、雪の無い雪まつりは如何なものか。2日前に情報番組で開催をアピールしていたが、雪の有無について一言述べて欲しかった。皮肉にも翌週から鳥取県は連日の雪に見舞われた。