
今年は駅間ウオーキング撮影などで歩く機会は増えた
その反面、自転車での郊外の撮影機会が激減していた
そんな時、新聞で見付けたとっとり出合いの森の藤の花の記事
好天に恵まれたゴールデンウィーク後半の花と夕景のリポート
とっとり出合いの森の藤棚
ゴールデンウィーク後半の好天に恵まれた日曜日。夕景の撮影も考えて部屋を出たのは午後2時過ぎ。久しぶりの自転車でとっとり出合いの森へ。
ここはバスの便がないので訪れる人は殆ど車。しかし、市街地を抜けて信号の少ない郊外での自転車は新緑の風が堪らなく心地よい。

藤棚は広大な出合いの森の入り口付近なのですぐに分かった。が、「へ、こんなもの……」と当てが外れた。数十メートルの藤棚から垂れる花は量も長さも物足りない。
散歩中の女性も、「前はこんなではなかったのに……」と困惑気味に話してくれた。何とか青空とのコラボで撮影して、ツツジが鮮やかな色を見せている【女性の森】へと足を踏み入れる。

一口にツツジと言っても4000種類と知って驚いた。日本では数十種類が自生しているらしいが、主にピンクと白い花という認識しかなかった。

池を設えた庭園風の女性の森付近に鮮やかな色のツツジ。その中でもカップルのように2輪ずつ咲いているような、久留米ツツジが印象に残った。
園内を少し散歩してみる。新緑の森に囲まれた広々とした【出合いの広場】は老若男女の家族連れやグループでいっぱい。散策や球技や駆けっこなどで休日を満喫している。

しばらく休んで、新緑の風と匂いを味わって出合いの森を後にする。目に付く花々を撮影しながら、次の目的地へ軽快にペダルを踏んでいく。
湖山池ナチュラルガーデン
次に向かったのは、撮影の材料がない時に訪れる湖山池ナチュラルガーデン。ここに来れば冬以外には必ず何かの花が咲いている。私にとってはお助けマン的な場所。

たくさんの人達が、まだ夕方には少し早いひとときをジョギング、ウオーキング、愛犬を連れての散歩……、思い思いの休日を楽しんでいる。私もしばらく池のほとりを散策。
そして、ガーデンへ足を踏み入れたが花が咲いていない。ここでも、言葉を失ってしまう。桜は過ぎたが、初夏のこの時期はツツジをはじめとして、各家の庭も華やかな色彩を見せていたのに……。

縦長のガーデンを一周して何とか見付けたのは黄色いセンダイハギの群生だけ。シャッターを切って、周囲を見渡しても他の色彩を確認出来なかった。

まだ陽は高いのでジョギングでもしたくなったが、ウェアもシューズも用意していない。こんな青空と池と緑地の中のランニングは最高だろうな……と思いながら、再び池のほとりを歩いてみる。
ようやく夕景らしくなってきたのは6時過ぎ。遠くの山々や島の上から放つオレンジ色の光彩が、穏やかなさざ波の湖山池の上に真っ直ぐに走らせる水光。

カメラを取り出して設定を変え、アングルを変え、次々にシャッターを切っていく。やはり水辺の夕景は美しい。ただ、海、湖、川などの水辺の夕景は世界中に溢れている。

何かひと工夫欲しいところ。東屋や休憩所、更に散歩中の人々を影絵のように黒く採り入れて何枚もシャッターを切ってみる。オレンジ色の夕陽が山々の彼方へ落ちるのを確かめて帰路に着いた。