紅葉の見頃の時期が読めない今年の秋の撮影
その分増えたのは日本海の絶景と夕景の撮影
快晴の週末、浜村海岸の青い海と夕景の撮影
浜村ヤサホーパークの午後
週末の午後、向かったのは貝殻節祭りで昨年の夏に訪れた浜村駅。今年の初夏にも芝桜の大堤池訪問の際に訪れてはいるが、海までは行っていない。駅に降りて足湯を横目に坂道を上っていく。
上がり切って、右手の丘を更に上がっていくと再び足湯のある公園。閑散とした駅とは違って見晴らしの良いヤサホーパークは家族連れやカップルの憩いの場になっている。
ここのお気に入りは上り切った広場の奥にある見晴らし台。右側はやや霞んだ鷲峰山を始めとする山々。そして反対側はお目当ての日本海。家並みの先に続くこの光景が堪らなく好き。
今回はこの日本海の夕景がメインの楽しみ。その前に昼の青い光景をカメラと自分の眼にしっかり焼き付けておきたい。しばらく青い光景に見入り、やや強い海の風を感じながら次の目的地へ向かう。
浜村海岸から絶景の龍見台
ヤサホーパークから下りて、駅の反対側に真っ直ぐ歩く。10分もしないうちに国道9号線。その先が待望の日本海。鳥取砂丘程ではないが、この辺も以前は砂丘と呼ばれた名残の砂浜が続いている。
強風に飛ばされる砂を受けながら、今日のもう一つの楽しみの龍見台へと国道の歩道を上がっていく。海では次々と押し寄せる白波、国道はひっきりなしの車。しかし、歩道はすれ違う人もない。
緩やかな上りの歩道を歩く事20分。上り切った坂に龍見台の看板が現れた。レストラン風の建物と駐車場の手前の東屋のある広場。綺麗に刈り揃えられた土手の階段の向こうに真っ青な空が見える。
階段の先は地平線まで真っ青な海と空。180度のパノラマに潮風を受けながらじっと見入る。時折通る白い船は正に一幅の絵画の世界。右手の入江は砂丘の名残りの白浜と押し寄せる白波。
浜村ヤサホーパークの夕景
じっくり見入り、シャッターを切って約1時間。せっかく景勝地を訪れても撮影だけでは意味がないのでたっぷり見物。その間、ライダーとカップルが来ただけで、ほぼ独りっきりの青の世界を堪能。
たっぷり楽しませて頂いて、日が傾き始めた道を撮影しながら下っていく。しかし、行き交う人もない歩道の先の山々や半島を眺めながら、期待していたオレンジ色の海への期待は徐々に萎んでいく。
再びヤサホーパークへ戻って、その予感は確信に変わった。日の短いこの時期、浜村では洛陽は海の遥か手前の山々で終わってしまう。山々への落日も趣きはあるが、橙色の海の夕景は見られない
諦め切れず山側の洛陽を撮りながらじっと待つ。徐々に海の空も茜色に変わり、その色が濃くなっていく。橙色になった西側の空を撮り、正面の暗くなった海にイカ釣り船の灯りを見て駅に向かった。