海岸線と夕陽が美しい、神話・因幡の白兎の白兎神社・海岸撮影わず

子供の頃、昔話や絵本でお馴染みの『因幡の白兎』。初めて聞いた時は恐ろしさだけが記憶に残っていて、その内容もうろ覚えという人も多いはず。先日、その神話の白兎神社と白兎海岸に撮影に行ってきた。ここは以前からウォーキングや昨秋の参拝など度々訪れている。

昨秋は今年が卯年という事で白兎神社への参拝とウサギのオブジェを観るのが目的。今回は白兎海岸の夕陽の撮影がメイン。日の長いこの時季、5時を過ぎても明るいので、夕陽が沈むまでの間に神社や海岸に咲くハマヒルガオも撮影し、有意義な2時間を過ごさせて頂いた

神話・『因幡の白兎』

昔、出雲の国にだいこく様という神様がいた。その神様には大勢の兄弟があり、みんなで噂に聞く因幡の国の美しい八上比売(やかみひめ)に会いに行って求婚しようと決めた。その中で心優しいだいこく様は兄弟達に大きな袋を背負わされて、一番後を歩いていた。

兄弟達が因幡の国の気多の岬で、体の皮を剥がれて泣いている兎を見付けた。そこで、海水を浴びて風で乾かせば良いと嘘を教えた。真に受けた兎はその通りにしたがますます痛くなってしまった。そこに通り掛かっただいこく様に、ワニ(サメ)を騙した事や、兄弟達の仕打ちを打ち明けた。

それを聞いただいこく様は、すぐに真水で洗い、蒲の花の穂を積んで、その上に寝転ぶといいと教えた。その通りにした兎は毛が生えて元の白兎に戻った。そうして、みんなの袋をかついで遅れて因幡の国に着いた。美しい八上比売が選んだのは兄弟達の中で一番優しいだいこく様だった

神話、伝説の類いは諸説あって定かではないが、『因幡の白兎』として語り継がれているのは概ね上記のような内容。兎が渡ろうとしたのは近くの淤岐ノ島かも、いなばが因幡か稲葉かもはっきりしない。鳥取県には八頭町にも白兎伝説があって白兎神社が実在し、別の内容で語り継がれている。要するに、この物語は善い事には善い事、悪い事には悪い事が返るという因果応報を伝えていると読み解くべきでしょう

縁結びの神・白兎神社

卯年の今年、白兎神社は倍増に近い参拝客で賑わったという新聞記事を読んだ記憶があるが、さすがに平日の夕方は数人とすれ違っただけ。参道の両側には願いが叶うという結び石がたくさん乗せられた白兎の石像が色々なポーズで出迎えてくれる。階段を上った先の手水舎に入った途端、唱歌の『大黒さま』が大音量で流れてドキッとする。更に進んで左側の階段の先に太い注連縄と長い鈴緒が印象的な拝殿が現れる

参拝の後、由緒のある本殿の周囲をぐるりと一周すると、無数のおみくじが結ばれているおみくじ掛けが目に止まる。『因幡の白兎』神話で結ばれただいこく様と八上比売の神話から縁結びの神様と名高いだけに、若い女性やカップル達が引きも切らないようだ。そのおみくじ掛けがハート型にあしらえてあるのには、思わずにっこりさせられる

恋人の聖地・白兎海岸

参拝を終えて海岸に出るが、まだ白兎海岸は昼の明るさを残している。兎が渡ってきたとされる淤岐ノ島が間近に見られる浜まで下りてみる。幾らか波は荒いが泳いでも渡れそうな距離に見えるが、神話時代と今では海岸や砂浜の状態が違っている可能性がある。じっと沖合を眺めたり撮影したりした後、国道9号線の歩道に戻って、白兎の丘を目指す。トンネルの手前を右折して樹木の中を折り返しながら5分位で到着

人っ子一人いない丘の上に設けられた木造の展望台に上がって絶景の日本海に目を奪われる。まだ白さを残している太陽が少しずつ少しずつ西に移動しながら、地平線に近付き一直線の光の帯を垂らして行く。眼下の入江に寄せては返る波の繰り返しを見ながらじっと待つ。ふと、我に返ると辺りはすっかり暮れて、赤い夕陽が地平線に沈もうとしている。急いで愛の前に駆け寄りオレンジ夕陽重なった瞬間シャッター切った

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