花に詳しくないので自信はないが、夏は意外に咲いてる花が少ないのではないだろうか。冬はともかく、爛漫の春や、七草や紅葉の彩る秋と比べると寂しい気がする。
旅行にでも行かない限りは撮影はイベントや、近くの風景や植物などに限られる。鳥取は自然に恵まれているが、この時期に花が咲き揃う場所がない。
というよりは、地元でない私が知らないだけなのだろう。色々検索した結果、【湖山池ナチュラルガーデン】に行き着いた。その先週末のリポート。
湖山池ナチュラルガーデンとは
ナチュラルガーデンとは耳にした事はあるが興味を持った事はなかった。直訳すれば自然を生かした庭園、公園という事なのだろう。それが何度も訪れた湖山池近辺に有る事は知らなかった。
よく耳にする〇〇誌が選んだ庭園ランキングナンバーワンとかの人工美には全く興味ない。それに対して自然を満喫出来る環境を整えた施設なら話は別。
ナチュラルガーデンの定義としては、植物が本来持っている自然の力を活かす庭作りとある。植物の住環境を見極め、農薬や肥料は使わず、季節の変化を楽しむのがコンセプトらしい。
農薬はともかく肥料もNGで大丈夫なのかと思う。だが考えてみれば野山にある木々や花などは人の手を入れずに育つのが当たり前。人間が勝手に人工の美を求めてあくせくしているだけなのだろう。
湖山池ナチュラルガーデンは、【第30回全国都市緑化とっとりフェア】のメインガーデンとして誕生。著名なガーデンデザイナーが3年以上費やして、鳥取の素材に拘った山野草の庭園。
鳥取に自生する樹木や多年草を中心に、200種以上の植物の90%以上が日本原産の自生種。その上、湖山池辺りという環境で魚、鳥、昆虫……等の生き物達と共存する素敵なパークになっている。
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ナチュラルガーデンデビュー❗
以前に湖山池一周した際は自転車だったので気付かなかったが、湖山池遊覧船乗り場付近と知って思い当たった。少し曇り気味だが天気回復を信じて自転車でゆっくり30分弱で到着。
まず、花よりも湖山池のメインの名所ともいえる青島がはっきり見渡せるロケーションに釘付け。青島に渡る青い橋と、その先のグランピングも望遠レンズでくっきり。
しばらく遠景撮影に勤しみ、回復した青空と遠くの山々、青く澄んだ池面を楽しんでガーデンの探検開始。回遊を意識した園内を花を求める蜜蜂のように、ゆっくりゆっくり歩いていく。
懸念していたように春秋に比べて花は少ないようだが、シャッターを切りながら回遊。草原に立つように鮮やかな女郎花、可憐な白さは桔梗だろうか、青空に映える百日紅……。
更に、湖山池辺りという環境でカルガモ、カワウ、コサギの仲良しスリーショット。昆虫達も飛び回っていて、まとわりつくように寄ってくる蜻蛉。葉っぱで休息するナミアゲハまで見られた。
ナチュラルガーデンはそんなに広くはない。ただ湖山池に沿っているので周囲にも憩える場所がある。四季折々の花を愛で、湖山池の生き物とふれあい、夕陽を眺める……クセになりそうな場所だ。