
10月になっても28度台が続いているが、朝晩は涼しくなってきた
過ごしやすくなって増えてきたのはライトアップなどの各種イベント
今回は城跡や商店街などでのライトアップや、中秋の名月の夜の鳥取リポ
鳥取城跡ライトアップ

江戸時代に全国180余りの藩が乱立していた中で、32万石で13位にランクされていた鳥取。毎年9月に行われる鳥取三十二万石お城まつりでは時代行列や、火縄銃演武などが行われている。

また、同時期に行われる城跡のライトアップも賑わいを見せている。しかし、それは城山の麓の公園だけだったようだ。【城郭の博物館】とも言われ、壮大な石垣もライトアップされているが、広大な夜の城跡に上がっても人っ子ひとりいなかった。

石垣はライトアップされているが、足下は真っ暗でゴロゴロ転がっている石に躓いたら怪我になりかねない。それでも、広大な石垣や、全国唯一とも言われている球形の巻石垣が暗い中で光彩を放つ光景は貴重な撮影ポイントになった。
足下が覚束ない中を手探りで進みながら二の丸へ移っても、やはり誰一人いない。そこから眺める市街地の夜景は絶好のシャッターポイントだが、三脚も望遠レンズも用意していなかったので残念な撮影になってしまった。
商店街のライトアップ

賑わいを見せている公園のイベントを横目に市街地へ戻る。商店街のライトアップは年末に掛けて続くようだが、この日はジャズカフェや、横丁のライトアップも行われて、城跡公園以上の賑わい。

県庁前から商店街までの間は武家門や、並木道のライトアップ。そして、商店街のシャッターにはユニークな鳥取祭礼行列や、しゃんしゃん傘の影絵が投影されて市民がスマホで写している。
このイベントには高校生が積極的に加わって、模擬店なども開いているようだ。ジャズでも聴いてみようと思ったが、申し訳なさそうに満席でと頭を下げられた。更に続く商店街を通って鳥取駅へ向かう。

鳥取駅は10月からの駅中のリニューアルオープン前だったが、既に開いている店もあって少し明るくなっていた。駅前のシンボルともいえる風紋広場の時計塔とモニュメントを撮って、久しぶりの夜の撮影ウォークを終えた。
中秋の名月の鳥取城跡
今年の十五夜は晴れ間があって満月に近い月は観られたが、天文学的には満月ではないと聞いた。翌日、曇り空の夕方から鳥取城跡へ出掛けた。先日の二の丸からの撮影が不発に終わったのでリベンジするつもり。

しかし、時間が早過ぎたのとリモートスイッチを忘れて、また苦戦。それでも粘って夕闇から暗くなるまでの市街地の写真は撮れた。そして、二の丸から下りて振り向くと雲が払われて満月が見えていた。

昨夜より丸い完璧な中秋の名月。撮影は擬宝珠橋と、堀沿いの石垣、中ノ御門、そして今年完成した中ノ御門渡櫓門を入れる。リモートスイッチを持っていれば満月を完璧に撮影出来るかもしれない。一瞬、部屋へ取りに戻ろうかとも考えた。

いつ雲に隠れるか分からないので諦め、建造物をメインにして月は小さくぼやけ気味にして次々シャッターを切っていく。更にアングルを変え、場所を移して30分。終わった途端、名月は雲に隠れてしまう。得したような気分で帰路に着いた。