暖冬とはいっても、やはり寒い日は続く。ただでさえ外には出たくない季節なのに、花も少ないのでなおさら撮影の機会は減る
そんな時に楽しみなのは雪景色。寒いのに雪を見ると寒さを忘れてカメラを持ち出したくなる
そんな私が楽しみにしていたのは、昨年初めて訪れた智頭宿雪まつり。今年も予定していたが、カメラが返るのが半日遅かった……
修理に出していたカメラの返却予定日は2月8日。予定より早く返ってきたが雪まつり当日とは……
ということで、今回のブログは昨年の智頭宿雪まつりを写真と共に振り返ってみたい
初めての雪まつり
出身地も、これまで住んだ所でも冬に雪は降ったし、積雪もあった。しかし、なぜか『雪まつり』には縁がなかった。
もっとも、温暖化と言われながら今の日本では沖縄を除いて、大抵の所では頻度や量に違いがあっても降雪は当たり前だと思う。
しかし、雪まつりといえばさっぽろ雪まつりぐらいしか思い当たらない。もちろん、札幌ほどメジャーではないにしても北国では行われていると思うが、これまで一度も行った事はない。
そんな時に鳥取で雪まつりがあると知って驚いた。と同時に、俄然興味が湧いてワクワクしながら訪れたのが2023年2月4日の【智頭宿雪まつり】。今年は行けなかったので昨年のリポート。
智頭宿雪まつり(昼)
智頭町は岡山県との県境に位置して、県外から来て鳥取市に住む私には全く未知の世界。初めて訪れたのはコンパクトデジタルカメラを手にして紅葉の撮影に行った2022年11月。
それに続く2回目の訪問が智頭宿雪まつり。夜の雪灯籠がメインなので午後の電車に乗り込んだ。道路の除雪はされているが、鳥取市では違和感のあった長靴が気にならない程度の雪が残っている。
秋に訪れた時に行かなかった駅の反対側に渡って跨線橋の上から眺める山々や、真っ白な田んぼは雪国の趣き。鳥取市では滅多に撮れそうもない光景にシャッターを切っていく。
駅に戻って会場まで歩く途中の古い町並みの雪景色も情緒たっぷり。会場の智頭宿と言われる辺りの神社仏閣、旧家や洋館も雪の中で輝いている。そして、狭い道に溢れる程の人出で賑わっていた。
智頭宿雪まつり(夜)
会場周辺には飲食ブース等もあって、昼の撮影で冷えた体を暖めるという言い訳をつけて、滅多に飲まない燗酒と焼き鳥で一服。テーブルの近くの焚き火の炎を見ながらの酒でえもいわれぬ酔い心地。
冬の日暮れは早く、ブースを出るととっぷりと暮れて格子戸のある宿場町に灯が点り、道路の雪を淡く照らしている。点々と灯る小さな雪灯籠と雪の白さの綾なす世界に夢中でシャッターを切る。
横丁からメインの通りに出ると昼にもまして賑やかで、古い町並みに煌びやかな竹灯籠や、灯りの点いたかまくら等に子供達のはしゃぐ声。卯年にちなんだ可愛い雪兎も灯りにいきいきと輝いている。
さっぽろ雪まつりとは比べるべくもないが、大都市の喧騒の賑わいと違って手作りの温もりのある小さな雪まつり。駅に向かう人気のない雪道を歩きながら、田舎暮らしもいいなぁと口に出していた。