屋根より高い鯉のぼり~~と歌われたけれど、少子化のせいか生活様式の変化か分かりませんが、最近屋根の上で泳ぐ鯉のぼりを殆んど見掛けませんね。その代わりイベント等で何十、何百という鯉のぼりが空高く、あるいは水上や水中で泳ぐ勇壮な姿をよく見掛ける。
先日流し雛で賑わいを見せた鳥取市用瀬町にまた行ってきました。以前、マラソン大会で訪ねた時に100匹近く泳いでいたので楽しみにしていたのですが……、その数は激減していました。それでも、地元の方やカメラマンと交流して有意義な一日を過ごしてきました。
激変した鯉のぼり事情
いつものように見出しに関連した写真を載せようとしましたが、最上階の私の部屋のベランダから見渡しても全く鯉のぼりが泳いでいません。いつ頃からだろうか……。ニュースやイベントでよく見掛けるので勘違いしていたようだが、そういえば各家の屋根にはためく鯉のぼりを最近殆んど見掛けていないような気がする。
市街地でマンションやアパートが多いせいだろうか。いや、ランニングしても電車に乗って郊外を通っても見掛けなかった気がする……。マンション等での鯉のぼりは無理だろうし、一軒家には小さな子供が少ないせいだろうか。それとも、鳥取だけなのだろうか……。
鳥取市街地の鯉のぼり
個人の屋根で泳ぐ事は少なくなったが、イベント等では元気に泳ぐ姿が人気の鯉のぼり。鳥取では桜の名所桜土手の袋川で泳いでいる。桜の季節には東日本大震災を追悼した青い鯉のぼりが桜に映えていた。被災地に贈られると聞いたが、今頃は東北の青い空で5月の風にはためいているのだろうか……。
青い鯉のぼりに代わって、今桜土手の袋川には色とりどりの緋鯉真鯉が青空に映えながら泳いでいる。休日やイベントがある日以外、桜が散った今の桜土手はランニングやウォーキングの人が散見されるだけ。ただ、市街地の真ん中だけに鯉のぼりはよく見えて、通りがかりにスマホでパシャッと撮って行く人をよく見掛ける。
鳥取市用瀬の鯉のぼり
4月22日流し雛で訪れたばかりの用瀬に10日も経たないのに、また行ってしまった。以前、マラソン大会に参加した時に小さな川で泳ぐ鯉のぼりを見たのが気になって……。流し雛の日とはうってかわって狭い道には地元の人と、2、3人のカメラマンが散見されるだけ。しかも肝心の鯉のぼりは僅か10匹だけ……。
地元の人に尋ねると、「前は100匹以上流していたけど、高齢化で負担が大きく……」と。全国どこにでもある少子高齢化の波は鯉のぼりでも泳げなかったようで……。それでも、細く長く続けるために2ケ所に絞って、鯉のぼりや水車、五月人形や小さな舟を流してのおもてなしに感謝しながら撮影させて頂きました。
ただ、来る日を間違えたかなぁという感じ。5月2日からは快晴の予報だった上に、3日には東井神社のお祭りで子供神輿が町内を練り歩くとか。あの風情ある町中を子供達が担ぐ神輿を見たかった。なにわともあれ、小さいが居心地が良くて宿場町の面影が残る町並みに、きっとまたくるだろうなという相性の良さを感じた。
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