鳥取市街地にある神社の中でも有名な聖神社。地元では聖(ひじり)さんと呼ばれて親しまれている格式の高い神社。中心市街地の商店街の大半と言っても過言ではない程の広大な範囲での氏子を擁している。
正月の参拝客も市内で一二を争う程の賑わいを見せるが、それ以上に有名で親しまれているのが、2年に一度の神幸祭。2日間に亘って屋台や神輿が市街地や各氏子の町内を練り歩き、多くの見物客が押し寄せる聖さんをレポートします。
聖神社神幸祭
春祭(5月第3日曜日)、夏祭(7月19日)、例祭(9月19日)の他に歳旦祭、節分祭、除夜祭をはじめとして、ほぼ一年を通して神事や行事が催されている聖神社。鳥取駅から商店街を通り抜けて徒歩20分の住宅街に聳える大欅が目印。春祭そのものは毎年行われているが、隔年で行われる神輿や屋台が巡幸する神幸祭が2日間市内の目抜通りを練り歩く初夏の鳥取市の名物として有名。
新型コロナウイルス感染前は2年に一度行われていたが、2020年、2022年は感染拡大で中止。今回は2018年以来の5年振りの巡幸。今年は歩行者天国にはならなかったのでアーケードや歩道から眺めるだけだったが、各町内会ごとに形や飾り付けが違う屋台13台が参加。それぞれの揃いの法被の氏子や子供達が笛や太鼓に合わせて、「エーラヤッチャ、コーラヤッチャ、前だよ、前だよ」と練り歩いた。
麒麟獅子舞
市街地を練り歩く神輿や屋台が名物の聖神社神幸祭だが、鳥取市をはじめとする因幡地方の各祭りや行事で行われる麒麟獅子舞も当然舞われた。獅子舞というと字の如く獅子頭に唐草模様が定番だが、全国各地で姿格好や舞いが微妙に違っている。中でも特徴的なのが因幡、但馬地方の麒麟獅子舞。慶応3年鳥取東照宮建立に伴い、2年後の例祭に初代鳥取藩主池田光仲が初めて登場させたのが始まりとされている。
各地区で微妙に違うが、概ね金色の長い顔面の上に角と両耳の3本の長い突起があるのが麒麟獅子の特徴。衣装が赤なだけに金色が映えて一度見たら忘れられない鮮やかさ。麒麟獅子舞は神社の例祭や各地の行事、イベントで重用され鳥取市東部では見慣れた光景。今回初めてじっくりと見た聖神社の獅子舞。道化役の狒々を従えた獅子の2人の30分以上の熱のこもった舞いに、大勢の人が固唾を呑んで見入っていた。
今月の写真
今回新しく設けた『今月の写真』コーナー。ここでは、その月内に写真ACに登録された写真や季節に合ったものを毎月最終週に載せていきます。
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今月の写真AC登録推奨4点
最近、屋根の上に泳ぐ鯉のぼりはあんまり見掛けなくなりましたが、イベントでは高い人気です。
清流を泳ぐ鯉のぼりと電車という夢のコラボ❗
真っ青な空の水鏡が映える鳥取城跡の堀
兄弟のように寄り添って咲くアジサイ2輪