
紅葉黄葉撮影第4週は八頭町、若桜町
またまた好天に恵まれた11月最後の日曜日
柿、銀杏、もみじを満喫した撮影リポート
花御所柿と銀杏の八頭町
紅葉、黄葉が遅れたが週末の天気には恵まれた今年の11月。最後の日曜日はバスで八頭町へ。お目当ての一つは新聞のチラシで見た花御所柿フェア。柿といえば和歌山県や奈良県が有名だが鳥取も盛んで、特に日本一甘い柿とも言われるのが花御所柿。

八頭町から若桜町へ向かう国道29号線沿いは柿畑が延々と続く。それが全て花御所柿なのかは知らないが、何回も沿線を歩いて、最盛期に訪れたいと思っていた。この日はバスから収穫に励む人達の姿が目についた。

フェアの開催地は物産館みかど。数年前に若桜駅から鳥取駅まで国道29号線を29キロ歩いて、肉(29)を食べようという駄洒落みたいなナイトウオーキングに参加した事がある。その時に立ち寄った場所の一つだと微かに記憶している。

バス停で降りると目の前に大きな柿のモニュメント。そして会場は地元や近郊、県内外の柿を求める人でいっぱい。テント前には柿の試食品も用意されて人だかり。一口食べてみたが本当に甘くて三回も食べてしまった。

イベントも開催されていて名残惜しかったが、一袋買って国道を歩いて和多理神社へ向かう。その道の両側も延々と柿畑。昨年、石破茂総理誕生で沸いた神社は早期の退陣で祝いの幕も外されてひっそり。

そんな世事は知らぬように、神社の大銀杏は初冬の青い空に向かい鮮やかな黄色で伸びていた。銀杏特有の臭いが漂う中を遠景、下から、落ち葉と様々な位置、アングルでシャッターを切っていく。再び国道へ出て次のバスで若桜町へ向かった。
紅葉&黄葉満喫の若桜町

昼過ぎに若桜に到着して、駅まで行ってみる。今年新デザインに変えた若桜鉄道のラッピング電車隼号が構内に停まっていた。最近、バスで来る機会が多かったので間近で見るのは初めて。薄い青緑色の車体に桜の花びらが散っていて素敵だった。
そこから、真っ先に向かったのは若桜神社。3週間前に氷ノ山の撮影に訪れた時に少し色付いていたもみじは、冬枯れのような状態で撮影も出来なかった。その代わり、近くの寺の天に渦巻いて伸びるような大銀杏が色付いていた。

龍徳寺というこの寺院は3年前に撮影させて頂いた。その時は坊守さんみたいな女性に撮影を許可して頂いたが、姿が見えなかったので墓に囲まれた銀杏の下へ直行。丁度、掃除していた女性が再び快く許可してくれたので心置きなく撮影。

まだ完全に黄色くなってはいないが、真下から見上げると正に天を衝くように青空に伸びている。女性の話しでは雪が降るまで散らないとの事。真っ黄色になった姿を撮影してみたいがチャンスはあるだろうか……。

礼を言って向かったのは前回来た時はもみじが青葉だった中之島公園。しかし、唖然としてしまった。3週間でこれ程変わるものだろうか。青葉が紅葉になって大半が散って落ち葉の絨毯と化していた。何とか位置を変えて紅葉部分の撮影には成功。

更に、近くの神社の大鳥居や樹林に残る紅葉、紅葉を撮って向かったのは駅近くの白壁土蔵や寺が密集している蔵通り。やはり神社や寺の紅葉、黄葉は情緒があっていい。寺の門や大屋根、鐘撞、親鸞像などを撮影して帰りのバス停へ向かった。
