
空梅雨模様の快晴の土曜
大パノラマ、漁港、夕景
そして、アンビリバボー
浜村〜青谷の駅間ウオーキング撮影リポ
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浜村駅から船磯漁港
最近凝っている山陰海岸ジオパークの海岸撮影。京都府、兵庫県、そして鳥取県の日本海側の東西120キロにまたがる多彩な海岸地形。今回はその最西端の浜村駅から青谷駅までの駅間ウオーキング撮影。

何度も降りている浜村だが、いつも決まって訪れるのがヤサホーパーク。ここから見下ろす川と海が好きだ。この日も快晴の青空の下で川と海と空の青の競演にシャッターを切る。そして国道9号線に出てひたすら歩く。

この日もメインは夕陽と決めているので、午後からの出発で既に15時近い。最初の目的地は鳥取県東部の端までのパノラマが評判の魚見台。しかし、歩いても歩いても展望台らしきものが見えてこない。麓にあるという船磯漁港へ着いたのは16時。

検索ではそこから魚見台の展望台まで、眺望を楽しみながら上がれる階段があるという。神社の脇にその入口を発見したが、嫌な予感がした。両側が樹木と茫々の草で熊か蛇でも出そうな雰囲気。上がっても上がっても薄暗い道で視界は閉ざされたまま。

誰ひとり行き交う人もなく、心細い思いをしたが急に視界が開けて、眼下に白い灯台が見えた時は心底ホッとした。上の方で声がして樹木越しに観光客の姿がちらほら見えた。
山陰随一のパノラマ

いきなり暗い樹林から出たのもあるのだろうが、一目見て言葉を失ってしまった。眼下には、今上がってきた船磯漁港の堤防。そこから、今日歩いてきた浜村海岸、因幡の白兎伝説の白兎海岸、そして鳥取砂丘や先週まで歩いた岩美町の海岸。
山陰海岸ジオパークの中核ともいえるラインが一目瞭然。青い空に白い雲、どこまでも続く青い海原と深緑の陸地。これ程の大パノラマとは思っていなかった。山陰海岸に数々ある展望台の中でも、パノラマという点では正しくナンバーワン。

しばらく眺望を楽しんだ後、位置を変えアングルを変えてシャッターを切りまくる。決して多くはないが、それでも途切れる事なく次々と観光客が現われる。そして覗岩やパノラマをバックに歓声をあげての自撮りや、集合写真を撮っていく。

そんな喧騒から離れて展望台の裏や下に降りて、引き込まれるような真下の岩美ブルーにも匹敵する色合いの海にカメラを向ける。その後はベンチに腰を降ろして心地よい風に身を任せ、水分補給をしながら一休み。
幻想的な夏泊の夕景
そこから、今日のメインの目的地の夏泊漁港まではそんなに遠くなさそう。展望台の目の前の国道9号線を再び歩く。十数分歩いた所で以前に訪れた長尾鼻灯台入口の看板が見えてきた。パスして夏泊漁港へ続きそうな道を下りていく。

途中で行き止まりになったが、見当をつけて草茫々の階段を下りていくと、ドンピシャで見覚えのある夏泊漁港の奇岩群に到着。そこから、釣り人達で賑わう堤防に腰掛けて、モグモグタイムと水分補給で夕景の時間を待つ。
陽が水平線へ近付いてゴールデンアワーらしくなったのは18時30分頃。高台に上がって堤防、漁港に下りて奇岩群のシルエットの向こうに落ちていく夕陽を撮る。更には、坂道にへばりつくような家々から眺める漁港の情景をカメラに収める。

中でも灯りが点かない外灯のシルエットの向こうに、灯すように落ちていく夕陽。ここだけに限らず、廃退していく地方の切なさを表わすような夕景には力を込めてシャッターを切っていく。水平線に落ちるオレンジ色の夕陽を見送って帰路に着いた。

その途中に集落の墓地を発見。誰ひとりいない墓地へ入って墓碑をシルエットに、正に落ちる寸前の夕陽にシャッターを切る。流石に薄気味悪くなって早々に退散。更に高台から夕陽の落ちた海岸を撮影して、20時前の電車に乗り込んだ。

電車に揺られて夕景の写真をスマホに取り込む。アッ、思わず声が漏れた。暗い夕景の中で墓地の2枚だけが奇妙に明るく写っている。見知らぬ者が土足で上がり込んだ事への怒りなのか、あるいは、こっちに来るなという先祖の心遣いなのだろうか……。
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