
まとまった雨はないが晴天もない今年の梅雨
痺れを切らして向かったのは外れのない諸寄
あの白い浜とエメラルドブルーの海を求めて
諸寄〜浜坂駅間ウオーキング撮影のリポート
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雪の白浜と青の競演諸寄海水浴場
はっきりしない梅雨空から逃れて訪れたのは、雪の白浜とエメラルドブルーの対比に趣きのある諸寄海水浴場。メインは夕陽なので、いつも通りの午後便での出発。度々訪れているが、いつものように無人駅に降りたのは私ひとり。

漁港特有の狭い路地を抜けると目の前に真っ青な空と海と、雪のようと評された白浜。まだ海水浴シーズンには早いせいか、この美しい光景を独り占め。鬱陶しい梅雨の気分を振り切るように、白浜に下りてこの貴重な光景にじっと眺め入る。
おもむろにカメラを取り出してシャッターを切っていく。今日は15時前だが何時に来ても青い空と海に迎えられるのは、地形のせいで早朝、夕方以外は順光になるからなのか。数枚撮って左手の漁港へ向かい、情緒のある町並みを通って堤防を目指す。

左は以前訪れた旧日和山灯台、右は昨年城山園地から密林を進むような心細さで通った矢城ケ鼻灯台へ続く岬。設えられた梯子で堤防に上がって、青い日本海と、振り向いて漁港のエメラルドの水面を撮る。あとは腰を下ろして一休み。
期待の2つのプライベートビーチ
じつは、今日の撮影はある人から聞いたプライベートビーチを探すのも目的の一つ。その前に向かったのは諸寄の町並みから高台へ向かい、国道に合流する手前の小さなビーチ。いつ来ても人の姿を見た事のない、言わば私だけのプライベートビーチ。

両側の岬とも言えない、大きな岩に挟まれた感じの20メートルもないような浜。左手は頼りなく生えた木と、その向こうの奇岩群。右手は今まで座っていた堤防から見えた堤防灯台。草茫々の階段を下りていくと小さな石がぎっしり詰まっている。

すぐ足下まで波が寄せる中、這いつくばるように低く構えてシャッターを切る。まるで海の中から撮っているような不思議な感覚。次第に天気が崩れてきたせいで本来のエメラルドブルーにはならなかったが、マイプライベートビーチを満喫した。

日本では厳密にいえば存在しないプライベートビーチ。そのプライベートビーチのようなと言われるのが塩谷海水浴場。その存在は知らなかったが、マップで見ると諸寄海水浴場の雪の白浜が途切れた先のカーブの向こう側にあるようだ。
雪の白浜まで戻ってトンネルの入口に立つ。トンネルの途中から出られるようだが手前の岬に狭い道を発見。ただ、その道へ行くには海水の混じった砂地がある。見当をつけて三段跳びのように岩を渡りながら跳んでみる。見事に着地成功で道へ出た。

小さな入り江を最奥部まで進む。振り返ると小さな船が浮かんでいるだけで、ここも無人。残念ながら逆光になっていて堤防から眺めたようなエメラルドブルーには程遠い無機質な銀色。岩伝いに進む手もありそうだが諦めて早々に退散。
まさかの夕陽に裏切られた浜坂港
こういう行き当たりばったりの旅は思わぬ絶景と出会う楽しみもあるが、シーズンや天候によって期待外れに終わる事もある。すぐ上の国道へ出て長いトンネルへ入っていく。昨年は山越えみたいなコースで浜坂駅に出たが、今度は何処に出るのやら。

ゆっくり10分も歩いたろうか、いきなり海が見えると思っていたが見当外れのようだ。それでも少し進むと港らしき建物が現れた。急な階段を下りて進むと昨年訪れた長い堤防が見えてくる。右折して歩くと青松が続く浜坂県民サンビーチへ到着。
いつものような歩いた感覚は無くスマートウォッチの距離は6キロ。時刻は17時30分頃。日没まではあと2時間程だが、今日はどんな夕景に出合えるのたろうか。先程見たポスターでは昨年訪れた浜坂ふるさと夏祭り花火大会は3週間後。

夕陽の見られそうな場所を求めて広い海岸を行ったり来たり。諸寄や塩谷と違って散歩やジョギングする人も行き交う。陽は昨年訪れた矢城ケ鼻灯台のある岬に近付いている。ふと、嫌な予感。夕陽はあの岬を越えて海へ降りてくれるのだろうか……。

19時、日没30分前。予感は的中して陽は完全に岬に隠れてしまった。慌てて海へ突き出した波飛沫が上がる釣り場のような場所へ移動。飛沫の中を先端まで行っても陽は見えない。雲が出てゴールデンアワーにはなってきたが橙色の夕景には程遠い。

ギリギリまで粘って狂ったようにシャッターを切り続けるが、最後はくすんだ灰色の海岸に取り残されてしまった。諸寄の海はともかく塩谷、浜坂と連敗。1勝2敗かと呟きながら撤収。このリベンジは花火大会で果たすしかないと駅への道を急いだ……。
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