暖冬とはいえ、撮影旅行にはまだ腰が引ける。理由は天気の不安定さ
寒さは気にならないが、雨が降ってはカメラが気になって撮影に身が入らない
せっかく遠出しても、天候を気にしているのでは何のための撮影旅行か分からない
桜が咲くまでは市内中心の撮影になりそう
という事で、先週末は久し振りに久松山に登ってみた
久し振りの久松山頂
鳥取に来た頃、知人に勧められて何度か登った久松山(きゅうしょうざん)。高さは263メートルぐらいだが、駅前から真っ直ぐ先の県庁の近くで、市内のどこからでも目に入るランドマーク。
登山を日課にしている高齢者から両親に見守られながらの児童、いや園児らしき年少者もよく目にする。が、急峻な上に登山道は手の掛かっていない岩石が殆んどなので、転倒、転落に要注意。
夏場はもちろん、冬でも山頂に着くまでには汗ばんでしまう。樹木に覆われて薄暗い所もあるが、随所で木の間から見える市街地の景観と心地好い風が労ってくれる。
今回は撮影しながらの登山でカメラに気を遣い時間がかかる。九合目の案内板を過ぎた辺りで急に頭上が明るくなって、青空が飛び込んできた。階段状の岩石を上がった先に天守跡の石垣が見えた。
こんな所に天守跡❗
重機などのない時代に急峻な山頂に築いた天守閣には艱難辛苦の連続であったろう。しかし、それ故に守りの要としては磐石だったはず。
天正9年(1581)、この城を攻めたのが豊臣秀吉。急峻な山頂の天守閣を見て秀吉が採った策は得意の兵糧攻め。約4ケ月にわたる立て籠りで草や葉っぱ、人肉まで食らう地獄絵図の末に降伏。
そんな背景を意識して山上の丸近辺の櫓跡、井戸などを見てみると、快晴の午後とはいえ不気味な感じに捕われる。しかし、鉄製の階段を上って天守跡に立つと待っていたのは天上からの絶景。
鳥取砂丘・大山一望
西には鳥取市街地を貫くように日本海に注ぐ千代川。町並みを挟んでその先には満々と青さを湛えた日本一広い湖山池。更に、彼方には幾多の山々を従えるように青く煙る雪を残した大山。
南側に目を転じれば森林の向こうに開けた鳥取砂丘と青い大海原の日本海。そして、雲一つない大空を舞うヘリコプターや、海上を行き交う船。しばらくカメラを忘れてじっと見入っていた。
天守跡は約10間四方と言われているが、思っていたより狭い感じ。先着のカメラマンや山行を楽しむ市民達が入れ替わりのように上がっては、しばらく景色を楽しんで去っていく。
例によって長っ尻の私は十分に景色を堪能してから砂丘、海、湖山池、そして大山とシャッターを切っていく。トイレの無い山頂に居座る事は諦めたが、絶景であろう夕景の撮影を約して下山した。
今月の写真
今回の『今月の写真コーナー』は、2月に写真ACに登録された桜の写真を載せます。
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今月の写真AC登録済み推奨4点
青空に映える枝垂れ桜
ピンクと紅の桜の競演
桜満開の若桜駅の構内
桜と青空の映える水鏡