
今週梅雨明けした中国地方
それを待てずに合間の晴れの日
鹿野〜酒津〜白兎海岸撮影リポート
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好天に見頃の鹿野ハス園
2年前にピーク過ぎのハスを撮影した鹿野ハス園。リベンジの気持ちがあったが、検索をしていると丁度見頃とヒット。行くには路線バスしかないので、ノルデチケットという一日乗り放題をウェブで購入。天気予報で好天の日を選んで計画。

午前7時から9時頃までがハスの見頃というので、6時台後半の始発で出発。長い道のりで、鹿野総合支所のバス停に着いたのは8時過ぎ。その向かい側の休耕田を利用しているのが鹿野ハス園。快晴の青空と遠くの山をバックに可憐なハスの群生。

絵になる光景にシャッターを切っていく。途中からはボカシ撮りも混じえて、細長いハス園を一回りしながら撮影。そして気付いた。2年前はピークは過ぎていたが、もっと花が多かった。更に、後方近くのこのハス園を見渡せる台が無くなっている。

このハス園は地元の人達が丹精を込めて育てたもの。しかし、全国どこの地方でもそうだが、高齢化が進んでこういったイベントや祭りを維持するのが難しくなっている。もっと行政が中心になって支えなければ存続は難しくなってくる。
かといって、行政が業務でない事を全てをカバーするのも予算的に難しい。そもそも、地方の役所なども人手不足のケースが多いと聞く。複雑な思いで撮影を終えて、バスを待たずに歩いてしまった。以前訪れた向日葵畑が気になったから。

バス通りから離れて県道を15分程歩いたろうか。青空と山と田植えを終えた田んぼが広がる田園風景。2年前に訪れたのは7月中旬。素人目にはあと1、2週間で満開の向日葵が咲くようには見えない。落胆して帰りのバスに飛び乗った。
真っ青な空と海酒津漁港
この撮影は、帰りの予定は殆ど決めていなかった。恒例とも言える無計画撮影旅。ただ、朝のバスから見た塩津漁港近くの道路沿いの名前の知らない白浜と青い海が気になっていた。酒津漁港でバスを降りて1月にトンドウが行われた地点に立つ。

この近辺から見る堤防灯台とサザエ岩の見える青の世界が堪らなく好きだ。何回来ても必ずシャッターを切ってしまう。そして5月から6月に掛けてハマってしまった岩美ブルー以来、海の青さが気になってしまう。どこも同じブルーではないからだ。

その色味を出す時に、遠景だけでなく手前から沖へ掛けての違いを撮る為に這いつくばるようにして、海面をメインにして撮っているような気がする。海へ突き出ている堤防に上がって先端まで進む。近場から微妙に変わっていく青みに目を奪われる。
時刻は12時。公園の東屋で一休みして、トンネルを抜けてお目当ての海岸に出る。酒津漁港の堤防灯台や、サザエ岩を反対から見る光景が目の前に現れる。やはり、岩美ブルーを彷彿させるような美しい海面。左側はサザエ岩と堤防灯台。

右手はこれから向かう小沢見海水浴場とその先の白兎の丘。車が行き交う県道沿いだが誰ひとりいない。白い砂浜に座って風に吹かれてしばし休憩。県道に出て小沢見方面に向かう。右側はいつも電車から見る水尻池。そして集落を抜けてひたすら歩く。

この日の最高気温は34度以上。乗り放題チケットがあるのに何やってんだか、と自嘲しながら息を切らして小沢見海水浴場へ着く。更に藪をくぐり抜けて、昨年訪れた名も知らぬプライベートビーチへ到着。岩美の名勝鴨ヶ磯のような絶景。
ゴールデンアワーの白兎
しかし、草茫々として浜へ下りる道が失われている。もう体力を削られているので、上から数枚撮って国道へ出て最後の目的地白兎海岸へ向かう。気息奄々になりながら坂道を上がり、トンネルを抜けて広い砂浜の白兎の海が見えてきた。

一刻も早く道の駅のエアコンで涼みたいところだが、左の険しい坂道を上がって白兎の丘へ上がる。ここへ行ったら愛の鐘と騒ぐ人がいるので撮影。その下にはエメラルドブルーの小沢見海水浴場。しかし、逆光が近いせいか日本海はボウッとしている。

反対側は鳥取砂丘や岩美の海岸まで見下ろせる大パノラマ。数枚撮って丘を下りて道の駅へ飛び込む。腹拵えをしてクーラーで涼んで夕陽の刻をじっと待つ。活動を再開したのは鳥取行の最終バスを見送った18時40分過ぎ。再び、白兎の丘を目指す。
しかし、最近いつもそうだが夕方になると雲が厚くなり、オレンジ色の夕景には出合えない。影絵のように黒くなった岬を横切るように淡いゴールデンの水光が、水平線から遮るものもなく真っ直ぐに伸びてくる。急いで下りて中腹の東屋へ向かう。

真っ直ぐに届けるように太くて力強い水光が、自分を目指して一直線に伸びてくる。燃えるオレンジ色ばかり狙っていた己を戒めるようなゴールデンアワーに暫く見惚れてしまった。更に下りて再び白兎海岸へ。ようやく、訪れたオレンジ色の世界。

それを撮りながら国道9号線を東へ向かう。刻々と変わるマジックアワーを期待したが、それも思った程の色は出ない。真っ暗な海へ漁火が灯る光景を撮って最寄駅へ急ぐ。バス乗り放題なのに15キロも歩いた炎天下の旅もようやく終わりを告げた。
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